研究分担者 |
原 登志彦 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (80183094)
巌佐 庸 九州大学, 大学院・理学研究院, 教授 (70176535)
三村 昌泰 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50068128)
稲葉 寿 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 助教授 (80282531)
嶋田 正和 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (40178950)
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研究概要 |
本研究は,生態学における生態系の安定性や動態,多様性についての数理的研究の現状と将来の発展性について,生態学に関する数理モデルの数学的研究に関わってきた研究者を中心とした研究者組織によって総合的な議論を行う学際的な交流の場を実現し,生態系に関する数理的研究の現状の諸側面に関する議論を行い,将来の発展を促す契機を提供することを目指した。 昨今の応用数理における多様な自然科学分野の融合,複合化の実現,それらに伴う生命現象の研究における数理的アプローチへの需要を鑑みた,生命現象に関する数理モデリング,数理モデル研究に関する学際的な研究交流の振興や啓発をも念頭におき,公開シンポジウムを平成14年9月に東京大学大学院数理科学研究科の会場で開催した。公開シンポジウムは,3つの講演とパネルディスカッションで構成し,とりわけ,パネルディスカッションでは,研究分担者を含む6名のパネラーによる意見交換を通して,生態系に関する数理的研究の現状の諸側面に関する議論を公の場に実現した。 また,本研究では,本年度7月より自前のwwwサーバを立ち上げ,そのホームページで,上記の公開シンポジウムの情報,内容を公示するとともに,同サーバ上のchatシステムやBBSシステムを利用した研究分担者間の意見交換,また,研究組織内外の意見交流を試みた。 最終的な本研究の締めくくりとして,研究組織の研究者による,生態系の複雑さに関わる数理的研究についての考察,このような学際的研究のさらなる発展を図る上での提言をまとめた報告書をとりまとめた。この報告書については,関連の研究者にも配布してゆく予定である。また,報告書の内容については,上記のホームページにも掲載し,公に向けての提言とする。
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