研究課題/領域番号 |
14604013
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
浦辺 徹郎 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (50107687)
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研究分担者 |
斎藤 清次 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80302173)
伊藤 谷生 千葉大学, 理学部, 教授 (50111448)
松本 良 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (40011762)
田中 明子 産業技術総合研究所, 地球科学情報研究部門, 研究員
塚原 弘昭 信州大学, 理学部, 教授 (20242711)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | JUDGE計画 / 科学掘削 / ICDP / プレート間地震 / 房総半島 |
研究概要 |
JUDGE計画(日本列島における超深度掘削計画およびその坑井を利用した地球内部観測)は、房総半島南部においてフィリピン海プレートの沈み込み帯に達する陸上科学掘削をおこなうことを目指している。そこでJUDGE計画国際ワークショップを11月14日(木)〜11月17日(日)の4日間、千葉大学けやき会館において開催した。このワークショップには国内から104名、国外から16名の参加があり、盛況であった。 このワークショプの第1日目には9件の講演が行われた。世界で最も尊敬されている地震学者である金森教授は、我々は数多くの小地震による揺れに対する知識は持っているものの、巨大地震に対する経験は極めて限られており、それを解く鍵が、掘削をして断層面を観察することにあると強調された。 2日目は、10件の講演と11件のポスター発表を通じてJUDGE掘削が出会うであろうさまざまな現象やデータがレビューされ、新たな視点で相模トラフの地震発生機構を再度見直す必要があることが指摘された。 3日目には、43名が参加して房総半島南端の地質巡検が行われた。半遠洋性堆積物よりなる更新世の付加帯、海底谷を埋めた堆積物、メタンハイドレート起源と思われる炭酸塩岩とシロウリガイの化石、平磯の元禄型および大正型の関東地震で隆起した地形などを見学した。 4日目は、それまでの発表を受け、技術面からJUDGE坑井が実現可能かどうかの討論が行われた。9件の講演がなされ、総合討論に移った。総合討論では、房総半島南部が超深層掘削を行なうターゲットとして、優れた場所であることが全員一致で結論され、またそれを実現する技術についても、今や決して夢物語ではなく、今後精鋭メンパーによって、詳細な検討を行なっていくべきとの助言がなされた。また、ワークショップの成果物として、プロシーディングズ、巡検ガイド、およびCD-ROMを製作した。
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