研究課題/領域番号 |
14607005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高野 健人 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80126234)
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研究分担者 |
河原 和夫 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60345303)
梅崎 昌裕 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (30292725)
中村 桂子 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (00211433)
城戸 照彦 金沢大学, 医学部, 教授 (20167373)
加藤 信介 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (00142240)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | グローバリゼーション / 都市 / 人口集中 / 健康危機 / 危機管理 / 新興再興感染症 / 情報化社会 / フードセキュリティー |
研究概要 |
グローバル化は社会生活の様々な側面の流動性を高め、金融、経済、情報、高度情報、人口の都市への集中を加速させている。これに伴う急激な社会の高度化、環境変化、都市への人口集中は、従来の手法で蓄積された個別問題対応型の解決手法の適用範囲を超える新たな社会医学的課題を惹起せしめている。つまり海外からもたらされる種々の感染症、食品輸入に伴う食中毒、家畜伝染病、非合法薬物の流入、犯罪の国際化、都市部への人口集中などの多様な課題は都市健康決定諸条件の国際的な相互の関連性に深く関係している。本研究課題は、このような問題意識をもって、(1)自然災害、化学物質事故、病原微生物拡散事故、医薬品事故、新興再興感染症、人畜共通感染症、食中毒、犯罪、非合法薬剤、その他の個別健康危機のリスクと発生を予測する条件、(2)グローバル化に伴う都市健康決定諸条件の変化とその計測手法、(3)都市圏別に想定される都市環境条件変化と健康危機、(4)都市環境条件の変化が健康危機発生を惹起する負荷評価(5)新たに発生が予想される健康危機の予測(6)健康危機の管理手法(7)複数の寄与因子が想定される健康事象の横断的系統的検索モデルのそれぞれについて国内外の研究のレビューを行うことで、個別研究領域の知見と領域横断的な研究手法を整理し、新たな研究の枠組みを議論した。具体的には、問題と問題の関連性を分析のフレームにとりこむこと、例えば新興再興感染症と過密居住の問題、食の安全性と犯罪の国際化の問題、地球レベルの環境変化と食の供給の安定性の問題など、これまで別々の問題として捉えられてきたものを包括的に分析する枠組みの重要性が提示された。本研究課題で明らかになった知見・経験・枠組みをふまえて危機管理の対応策につながる研究計画の立案が今後の課題である。
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