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損傷の生活反応と受傷後経過時間の診断基準に関する国際調査

研究課題

研究課題/領域番号 14607008
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分企画調査
研究分野 法医学
研究機関金沢大学

研究代表者

大島 徹  金沢大学, 医学系研究科, 教授 (40183024)

研究分担者 近藤 稔和  金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (70251923)
研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
キーワード法医学 / 法医病理学 / 損傷の生活反応 / 受傷後経過時間 / 炎症性サイトカイン / 細胞外マトリックス / 多施設間検定
研究概要

本調査では,研究代表者及びドイツ・ミュンヘン大学Eisenmenger教授の両グループが検討してきた炎症性サイトカイン及び細胞外マトリックスの動態結果を具体的に比較し,生前及び死後の鑑別を含めた受傷後経過時間判定法の基準案を作成することを企画した.
1.Adhesion molecule(培養分子)について:ヒト皮膚損傷試料(剖検及び外科切除試料)に対する,ABC法での免疫組織化学的染色による.(min=分、h=時間、d=日)
ICAM-1:最も早期の出現は,受傷後1.5h,最も遅い出現は,受傷後3.5d. VCAM-1:最も早期の出現は,受傷後3h,最も遅い出現は,受傷後3.5d. P-selectin:最も早期の出現は,受傷後3min,最も遅い出現は,受傷後7h. E-selectin:最も早期の出現は,受傷後1h,最も遅い出現は,受傷後17d.
2.Proinflammatory cytokine(炎症早期サイトカイン)について:ヒト皮膚組織試料(剖検及び手術例)をホモゲナイズしたサンプルをELISA法で定量した.
IL-1β:早いものは受傷後30min以内に発現.TNF-α:受傷後1-2h後に著明に上昇.IL-6:上昇例では24h以上(9日まで)経過しても高値を保っていた.
また,IL-1β,IL-6及びTNF-αのいずれも受傷後生存時間が5min以内の刺創及び切創死亡事例で,コントロール群に比べて上昇している.
3.p53について:受傷後数分から11週までのヒト皮膚試料
早いものは受傷後3dで皮膚の繊維芽細胞中に増加する.また,8d,及び3-11週で発現量が著増する.
今後,さらに多くの施設において同一検体を同一方法で検討する,多施設間検定を行う必要性がある.このことについては,既に,私たちとEisenmenger教授が中心になって日本,ドイツ,オーストリア,スイスなどの法医学研究施設を7-10カ所程選び,同一標本を用いて受傷後経過時間の判定を行い,その結果を集約することが合意されている.

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kondo T, Ohshima T, et al.: "Immunohistochemical detection of chemokines in human skin wounds and its application to wound age determination"Int.J.Legal Med.. 116・2. 87-91 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Mori R, Kondo T, Ohshima T, et al.: "Accelerated wound healing in tumor necrosis factor receptor p55-deficient mice with reduced leukocyte infiltration"FASEB J.. 16・9. 963-974 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Ishida Y, Kondo T, Ohshima T, et al.: "A pivotal involvement of IFN-γ in the pathogenesis of acetaminophen-induced acute liver injury"FASEB J.. 16・10. 1227-1236 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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