研究課題/領域番号 |
14608009
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
教科教育
|
研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
名取 一好 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 総括研究官 (70026623)
|
研究分担者 |
寺田 盛紀 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (80197805)
田中 喜美 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00115247)
大河内 信夫 千葉大学, 教育学部, 教授 (40026620)
上里 正男 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (80193788)
|
研究期間 (年度) |
2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 科学技術教育 / 職業教育 / カリキュラム / アメリカ合衆国 / フランス / イギリス / シンガポール / 国際比較研究 |
研究概要 |
本研究は、わが国として重要な示唆を得ることが期待される、先進諸国における科学技術・職業教育の実態やカリキュラム開発上の問題点などを把握するともに、21世紀における各国の社会経済・産業構造なども踏まえた科学技術・職業教育の在り方を探る国際共同研究として相互に研究を推進し、発展させていくことが最終目的であり、各国における科学技術・職業教育カリキュラムの分析を通して課題の共通性、特異性を明らかにし、今後の研究を進める上での諸課題を整理・検討することである。そこで、本年は企画段階として、各国の中等教育段階における科学技術・職業教育カリキュラムの現状について調査するとともに、分析のためフランス、イギリスについては国レベルの教育課程の基準、アメリカ合衆国及びドイツについては代表的な州の教育課程基準の部分的な翻訳を行い、これらをまとめた報告書の作成を行っている。なお、イギリス及びシンガポールについては上越教育大学の山崎貞登氏より翻訳資料の提供を受けた。さらに、研究方法及び研究組織の在り方などとともに、今後の研究の方向について検討を加えた。 その結果、いずれの国も程度の差こそあれ、技術教育が初等教育段階から系統的に教育課程に組み込まれ、中学校教育における教科「技術・家庭」科にのみ設置されているわが国の技術教育とは様相を異にしていることは注目に値するQまた、技術教育を単にものづくりという視点だけでなく、科学技術教育として、バイオテクノロジー、医療技術、情報技術などにかかわる先端的な技術の素養を培う視点をも含む多様な能力の育成に向けた試みがなされていることが認められた。また、職業教育については、各国における教育制度上などの違いもあり、一概に比較することはできないが、初等教育段階からキャリア形成を目指した教育の充実が図られていることが注目された。しかし、教科として技術・職業教育の設置だなく、教師の力量に任されているところもあり、それぞれ課題も抱えていることも明らかになった。今後、科学技術・職業教育カリキュラムの充実に向けて、国内外の研究者との協力体制を確立したい。
|