研究分担者 |
伊永 隆史 東京都立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30124788)
玉浦 裕 東京工業大学, 炭素循環素材研究センター, 教授 (00108185)
山本 和夫 東京大学, 環境安全研究センター, 教授 (60143393)
井勝 久喜 岡山大学, 環境管理センター, 助手 (10260663)
山田 悦 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (30159214)
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研究概要 |
大学は,一般事業所と異なり,研究室ごとに独立性が高いことから,大学等の特徴を考慮した環境管理システムを構築する必要があることを踏まえ,各研究機関の実態を把握し,望ましい環境管理システムの在り方を構築することをめざして,以下の研究を行った。 (1)大学等研究機関における化学物質の流入および排出量の把握 研究機関において,重金属廃液や,廃有機溶媒など大学の処理施設で処理されている量を調査するほか,化学薬品の購入段階での量的把握を試みた。 (2)大学等研究機関の活動に伴う環境負荷量の把握 大学の施設全体として利用されている電気・ガス等のエネルギー消費量,および水の消費量について把握し,また廃棄物発生量についても併せて調査を行った。 (3)大学等研究機関における全般的な環境負荷の評価と削減にむけた検討 上記の情報をとりまとめ,大学等研究機関の活動に由来する環境負荷を全般的に把握する。さらに,各研究機関からの報告をとりまとめる中で,大学等研究機関として環境負荷を低減させていくために重点的に取り組む項目について整理した。 (4)環境管理システムの構築に向けた検討 ISO14001として規定されている環境管理システムを参考に,大学等研究機関において,より効果的に環境負荷を低減させていくためのシステムの構築するための検討を行った。 さらに,これらの研究結果を踏まえ,環境管理システムの確立及び,実験室環境の適正管理の為のシステムを構築するために,「環境安全学の創成」が必要不可欠であると考え,文部科学省の特定領域研究を申請することとした。
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