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フランス哲学における生命論的思考に関する概念史的・体系的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14651002
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 哲学
研究機関神戸大学

研究代表者

鈴木 泉  神戸大学, 文学部, 助教授 (50235933)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードビシャ / ジョフロワ・サン=チレール / シモンドン / リュイエ / 生-権力 / 個体化 / 複生命主義 / 発生論 / アカデミー論争 / 表面 / 自己享受 / ドゥルーズ / 生命特性 / スピノザ / ジョフロワ・サン=ティレール / タルド / ネオ・モナドロジー / transduction
研究概要

本研究の最終年度にあたる本年度は、過去二年間進めた作業を引き継ぎ、これまでの研究の欠を補った上で、研究の暫定的な総括を行うべく、次の作業を進めた。
(1)過去二年間進めたビシャに関する研究、ジョフロワ・サン=ティレールの研究を、それぞれ18世紀から19世紀にかけての生命原理に関する探求、生物の組織化に関する議論と捉えると共に、生命の時間化・歴史化の議論と位置づけた上で、他の同時代的生命思想との関係を解明し、フランス哲学における生命論的思考の概念史的展開に関する一定の統合的な見通しを確立した。特に、ビシャに関しては、その複生命主義の思想がフーコーの思想において占める役割を検討し、その現代的意義を解明した。ジョフロワ・サン=チレールに関しては、その構造主義的な思索が、ドゥルーズのシステム論に占める位置を検討し、その現代的意義を解明した。
(2)カンギレム・ダゴニエらに関する研究を進めると共に、過去二年間研究を進めたシモンドン及びリュイエにの思想がドゥルーズの生の思想に及ぼした意義を、シモンドンに大きな影響を与えたメルロ=ポンティの議論との関係に考慮しながら解明し、現代フランス哲学における生命論的思考の配置図に関する見通しとその意義に関する統合的な見解を確立した。これによって、現代フランス哲学における隠れた水脈としての生命論的思索の特質を、個体化の生成論として概括的に捉えることが出来るようになった。
(3)さらに、以上(1)(2)において得られた研究成果を、現代生物学における一連の議論と関係させ、その現代的な意義を明らかにし、生命論に関する体系的思考を暫定的に提示することを試みた。フーコーらの生-権力論に対するビシャらの思想の有する意義、進化や個体の発生におけるランダムネスを考察する現代生物学の議論に対する一連の現代フランス哲学の生命論的思考の寄与分の測定を行った。これらの成果は、研究成果報告書その他において、発表する予定である。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件) 文献書誌 (8件)

  • [雑誌論文] スピノザと中世スコラ哲学-(自己)原因概念を中心に-2004

    • 著者名/発表者名
      鈴木 泉
    • 雑誌名

      中世思想研究 47号(印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 真理の探究2004

    • 著者名/発表者名
      村上勝三
    • 出版者
      知泉書館(印刷中)
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木 泉: "潜在性の存在論--前期ドゥルーズ哲学の射程"情況(情況出版). 2003年4月号. 190-208 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木 泉: "マルブランシュにおける無限と存在--「存在一般の漠然とした観念」をめぐって--"フランス哲学思想研究. 第8号. 14-26 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木 泉: "スピノザ哲学と『形而上学的思想』"スピノザーナ. 第5号(未定). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木 泉: "ドゥルーズ哲学の生成 1945-1969"現代思想(青土社). 30・10. 125-147 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木 泉: "潜在性の存在論 前期ドゥルーズ哲学の射程"情況(情況出版). 2003年4月号(印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木 泉: "哲学と社会学の幸福な闘争--タルドという奇跡についての一考察--"社会学雑誌(神戸大学社会学研究会). 20(印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木 泉: "マルブランシュにおける無限と存在 --「存在一般についての漠然とした観念」をめぐって--"フランス哲学思想研究(日仏哲学会). 9(印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木 泉: "現代フランス哲学における超越論的経験 (論)"現代哲学の再検討(昭和堂). (印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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