研究課題/領域番号 |
14651014
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 学習院大学 (2003-2004) 成城大学 (2002) |
研究代表者 |
佐野 みどり 学習院大学, 文学部, 教授 (60178811)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 掛幅縁起絵 / 景観のポリテクス / 白描やまと絵 / 温泉寺縁起 / 蘇生譚 / 源氏絵色紙 / 付喪神絵巻 / 紫式部日記絵詞 / 中世日本 / 物語絵画 / 画像データベース / メディア変遷 / 室町絵巻 / お伽草子 / E-ランニング / メディア / 物語の残像 / 雑画屏風 / 摸本 / 知の再配置(リプレイス) / タイムカプセル |
研究概要 |
本研究は、 a)中・近世の物語絵画作品の実地調査、b)画像資料のデータベース化という基礎作業部分(1)と、 そこで得られた知見を基に物語絵画のメディア変遷についての考察を深める(2)、という二段階で校正される。 三カ年の研究計画のうち、完成年度である2004年度は、 (1)の基礎作業部分に関しては、「温泉寺縁起絵」、「住吉祭礼図」、「百鬼夜行図」、「天神縁起」、「合戦絵」(とくに「安徳天皇縁起絵」など『平家物語』周辺)、「源氏絵」など、小画面から大画面までさまざまなメディアを往還しつつ繰り返し生成される作品群の実地調査を行い、画像データベースを作成した。また作品の実地調査に伴い、特定の場を描いた作例とその実際の景観との対応を調べるため、現地に赴き地理的検証も行った。 (2)の考察部分としては、1)「紫式部日記絵詞」(『至宝日本の絵巻物完全復刻シリーズ第六回』丸善出版事業部、2005年1月)、2)「器物の妖怪--付喪神絵巻をめぐって」(日本アイルランド ラフカディオ・ハーン交流協会、2004年4月)を発表し、 さらに、以下の論考をまとめつつある。 イ)景観のポリテクス ロ)風呂の記号学-穢れから聖へ-- ハ)機織る女---中世の女性表象が物語るもの-- ニ)近世における白描源氏絵の生産と流通 その他、富士山の絵画史や「平家納経」に関する小論を発表している。 なお、今年度作成した画像データベースは、諸般の事情により、無限定の公開は許諾が難しいと判断されたため、配布はせず、本研究者個人の研究と教育現場での授業資料のみに使用を限っている。
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