研究課題/領域番号 |
14651062
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
高野 良一 法政大学, 文学部, 教授 (40175427)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | ソーシャル・キャピタル / 信頼 / 学校改革 / ロバート・パットナム / ジェームズ・コールマン / 学業達成 / 互酬性 / 市民参加 / 信頼(トラスト) / チャータースクール / スモールスクール / 社会実験 / 人的資本(ヒューマン・キャピタル) / アソシエーティブ・デモクラシー |
研究概要 |
2年間の研究の最終年度にあたり、これまでの研究成果を一冊にまとめた。『教育システムにおけるソーシャル・キャピタル形成の理論的及び実証的研究(成果報告書)』(平成16年3月刊)は、論文2本、それに関連したアメリカ文献の翻訳(試訳)2本を中心とし、日米におけるソーシャル・キャピタル関連の文献リストを添付した報告書である。 2本の論文は、「ソーシャル・キャピタルと教育システムーロバート・パットナムの所説を中心に」、「シカゴ学校改革と関係的信頼」をそれぞれタイトルとする。前者は、『法政大学キャリアデザイン学部紀要』創刊号、平成16年3月刊に掲載された。同論文では、政治学者でありソーシャル・キャピタル研究者としても著名なパットナムが、教育パフォーマンス(学業達成)と地域社会のソーシャル・キャピタルとの相関を実証した論文を批判的に紹介している。 後者の論文では、シカゴ学校改革に関するアンソニー・ブライクたちの調査実証研究を素材にしながら、ソーシャル・キャピタルの構成要素の一つである信頼について検討した。ブライクたちが概念として提起した関係的信頼(relational trust)が、社会心理学者の山岸俊男のいう「安心と「信頼」の2分論をこえて、第3の信頼のあり方を示すのではないかと問題提起することになった。 なお、アメリカ文献の翻訳は、パットナムのオリジナル論文とブライクたちの共著(『学校の中の信頼Trust in Schools』)の第二章を試訳したものである。いずれも先の2論文をより良く理解するための材料である。
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