研究課題/領域番号 |
14651067
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 文化女子大学 |
研究代表者 |
糸林 誉史 文化女子大学, 服装学部, 講師 (60301834)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | シンガポール / 多文化主義 / メディア / エスニシティ / 新聞広告 / ナショナリズム / マレー人 / 内容分析 |
研究概要 |
今年度は、1965年のシンガポール分離独立期における新聞広告の実証的な分析を通じて、「CMIO多人種主義」として構築された国民的アイデンティティと、マレー人種分類の多様なエスニック・アイデンティティが相互に分節・接合されるプロセスに関して、ポストコロニアリズムからの視点を加味して、英国における公文書資料館における資料調査および研究を行い、その成果を論文として発表した。よって今年度の補助金は、主に上記の研究を遂行するための海外における資料収集と関連文献の購入に当てられた。 1.1965年度のStraits TimesおよびBerita Harianのマイクロ資料について、広告掲載者およびテーマ別に内容分析を行った。その結果、商品広告やサービス広告が多数を占めるなかで、政治宣伝と思われる意見広告は頻度としては少数であり、個別具体的な事例のなかで、読書欄だけではなく、関係する文脈の諸記事との関連から分析しなければ数量的把握だけでは意味をなさないことが明らかになった。 2.シンガポールのアーカイブにおける新聞関係者の口述資料、およびロンドンのアーカイブにおける植民地期の新聞・社会政策に関わる一次資料を収集した。その結果、ムラユ範疇の構築性や多人種主義の背景についての批判的分析(CDA)を厚みのあるものとするためには、特定の事件や人物の多面的なドキュメントの分析が必要であることがわかった。その一部は、二人の植民地行政官の著作についての言説分析として論文を発表した。 3.以上のような萌芽研究の成果を踏まえ、新聞資料に関しては、特定の事件を多面的に分析するために、国際関係論・歴史学・社会学・文学の研究者からなる国際共同研究「各国新聞『内容分析』に基づく東南アジア世論動向の域内連関モデル構築(基盤研究B・海外学術調査)」と題する研究を企図し、研究分担者として準備を進めている。
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