研究課題/領域番号 |
14651076
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
国語学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
高山 善行 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (90206897)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 平安時代語 / 名詞句 / 文法 / 文法史 / 国語学 / 源氏物語 / 枕草子 |
研究概要 |
本年度は研究期間の最終年度にあたるため、研究成果のとりまとめと研究成果報告書の完成に重点を置いた。以下にその概要を記す。 年数回の研究打ち合わせ会を開催し、研究発表をとおして情報交換をおこなった。また、国立国会図書館等での文献調査もおこなっている。 そうした研究活動を通して、今後の名詞句研究の発展につながるいくつかの発見があった。たとえば、名詞の<数>概念については、多様な複数性表示に使い分けが見られる。また、助動詞「む」による非現実表示のある名詞句のありかたを通して、無標の名詞句の統語的なふるまいが明らかになった。こうした成果は、新規性のみならず、今後、名詞句を記述分析していく上で、有効な礎となりうるであろう。 さて、本研究では、いくつかの研究成果を得ているが、それを論文の形でまとめあげた。それが以下の3編である。 (1)「助動詞「む」の連体用法について」 (2)名詞の<数>概念をめぐって (3)「人々」「人ども」「人たち」の文法的性質 また、以上の論文で用いた基本データを用例集として整理した。 3年間の研究成果をまとめた研究成果報告書は、A4版100頁のものであるが、これを全国の当該分野の研究者に配布して批判、叱正を受け、さらに研究の質を向上させていく予定である。
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