研究課題/領域番号 |
14652001
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鈴木 賢 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (80226505)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | )台湾法 / 中国法 / アジア法 / 民主化 / 刑事訴訟 / 取り調べの透明化 / 司法改革 / 法と社会 / 台湾法 / 近代化 / 法の実効性 / 固有法 / 法化 / 法曹 / 法曹一元 / 司法院 / 法院 |
研究概要 |
(1)日本国内での資料収集、資料解読、分析作業を継続するとともに、台湾を訪問し台湾大学法律学院、政治大学法学院、東呉大学法学院などでヒヤリング、ワークショップを開催し、台湾の民主化と法変動に関して情報収集し、あわせて意見交換を行った。最近の大胆な改革措置が実現する政治プロセス、学界での議論について日本との比較の視角から考察した。とくに刑事訴訟の基本的枠組みの当事者主義化(いわゆる交互尋問方式)、取り調べ過程の透明化(取り調べ過程の録音義務化、弁護士の立ち会い権保障など)にむけた法改正、実務の変動を重点的に検討した。成果はすでに「法学セミナー」2004年11月号の特集「韓国・台湾の司法改革に学ぶ」に一部を公表し、本格的な論説を準備している。台湾の改革のテンポは大胆で、日本にとっても参考になる点が多く、日本の学界でも注目を集めている。 (2)最近、台湾で開催されるようになった中国大陸の学者との両岸法学シンポジウムに2回参加し、中国語圏の学者間で対話がいかに進められているか、相互にいかなる影響を与えあっているかについて実地に見聞した。中国大陸から戦後、移転した台湾東呉大学法学院では積極的に中国との交流を続けているが、シンポジウムを開催する度に、出席の機会を与えてくれるようになり、台湾での両岸接触という貴重な場面に立ち会うことができるようになっている。今年度は民法典編纂にともなう問題、法学教育の改革についてシンポジウムが開かれ、議論に参加した。
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