研究課題/領域番号 |
14653022
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
水野 一郎 関西大学, 商学部, 教授 (70174034)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 小企業会計制度 / 環境会計 / 管理会計実務 / 管理会計教育 / 青島ビール / 企業会計制度 / MPAcc / 中国会計制度 / 環境管理会計 / 環境経営 / 中国の管理会計 / 中国会計基準 / 中国のインターネット / 海璽集団 / 価値創造経営 / EVA / TOC / 付加価値会計 / 中国国有企業改革 |
研究概要 |
本年度の研究では、まず中国の企業会計制度改革の最終段階とされる「小企業会計制度」が5月に財政部から公表されたので、これについての紹介、検討をおこなった。この会計制度は、これまでの「企業会計制度」、「金融企業会計制度」とは違って、中国の企業法人数の95%の中小企業を対象とするだけに実務的には重要な影響を与えるものであった。 また青島ビール会社や首都鋼鉄会社などの上場企業をはじめとする中国企業および会計事務所を訪問し、管理会計実務において重視されている経営指標や管理技法、さらに環境問題への取り組みを調査した。そこでは予算管理を中心とする伝統的な管理会計技法はかなりの程度で導入、実施されているが、EVAやABC、BSCなどの新しい経営指標や管理技法の導入はまだ浸透していないことがわかった。環境問題への取り組みについては、関心はあるものの法的強制の範囲で物理的に実施しているところにとどまっているところが多かった。しかし環境会計やISO14000に関心を持つ会計事務所や企業も一部ではあらわれていた。とくに環境会計に関係する研究書は昨年から急速に公刊されるようになってきており、これについても紹介、検討をおこなった。 さらに中国の管理会計教育において重要な役割を果たしてきた上海財経大学、東北財経大学、天津財経大学などを訪問し、また2004年の中国会計学会、管理会計部会にも出席し、管理会計教育と理論について新たな知見を得ることができた。中国では新しく会計専門職の修士の学位(MPAcc)が授与する大学院教育が始まった。 以上の研究成果の一端は、論文および2回の学会発表(日本社会関連会計学会第17回全国大会統一論題報告および日本管理会計学会九州部会報告)で公表している。
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