研究課題/領域番号 |
14654116
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | (社)北里研究所 |
研究代表者 |
向山 光昭 社団法人北里研究所, 基礎研究所, 部長 (60016003)
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研究分担者 |
松尾 淳一 社団法人 北里研究所, 基礎研究所, 研究員 (50328580)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | エステル化反応 / ラクトン化反応 / ヨウ素 / 2-DTC / ハフニウムトリフラート / 立体反転 / 縮合反応 / アルコキシジフェニルホスフィン / 酸化-還元系 / エーテル合成 / クロスカップリング / グリニール試薬 / キノン / 酸化還元反応 / カルボン酸エステル合成 / キノン系酸化剤 / 求核置換反応 |
研究概要 |
新たな縮合剤として開発した2-ジチエニルカーボネート(2-DTC)にカルボン酸とアルコールを触媒量のジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在下作用させると、温和な条件下で反応が進行し対応するエステルが良好な収率で得られることを見出した。この反応ではDMAPが1)活性エステルの生成、及び2)活性エステルに対するアルコールの付加反応における触媒として有効に作用することはこれまでの検討で明らかになっていたが、2)の反応速度が遅いことが合成反応としての問題として残されていた。そこで、2)のステップを効率的に進行させるための添加剤について検討したところ、化学量論量のヨウ素を添加すると反応が著しく促進されることを見出した。これらの結果を踏まえて種々のカルボン酸、及びアルコールを用いるエステル合成について検討した結果、基質一般性をもってこの反応が進行することを明らかにする事が出来た。また、この方法が分子内エステル化反応であるラクトン化反応についても適用できることも明らかにした。 さらにこの反応を効率よく進行させるために添加剤について探索を続けた結果、触媒量のハフニウムトリフラートを添加すると反応が促進される事を見出した。 これらの研究を通じて先に開発した2-DTCの縮合剤としての有用性を明らかにするとともに、これを用いる有効なエステル化およびラクトン化反応を開発することが出来た。
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