• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

皮質骨の力学的リモデリングのin vivo実験モデル開発と生体力学的評価

研究課題

研究課題/領域番号 14655043
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 機械材料・材料力学
研究機関名古屋大学

研究代表者

田中 英一  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (00111831)

研究分担者 坪田 健一  東北大学, 工学研究科, 助手 (10344045)
安達 泰治  神戸大学, 工学部, 助教授 (40243323)
山本 創太  名古屋大学, 助手 (80293653)
水野 幸治  名古屋大学, 助教授 (80335075)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード骨リモデリング / 皮質骨 / in vivo試験 / 創外固定 / in vivo実験 / 生体力学
研究概要

本研究では,構造要素として重要な役割を果たしている皮質骨のリモデリングを定量的に評価するin vivo実験モデルの開発を目指し,実験技術開発を行った.そのために,負荷履歴が明らかな新生骨組織を生体内で誘導できるような実験システムの開発を行った.具体的には,フレーム型デバイス埋殖試験,骨延長術を応用した新生骨誘導実験を行った.
まず,骨組織形成速度を観察するため,ラット右脛骨の一部に欠損を作り,その治癒過程を観察した.その結果,4週間後には外観上,欠損が塞がったが8週経過後でもその厚さは欠損部以外の領域や,未処置の左脛骨の対応する部位との比較においても薄かった,またwoven boneの痕跡と思われる空孔構造が残存した.
次に基礎実験として実験領域を規定するための以下の3種類のフレームをラット右脛骨に埋入し,フレーム内に骨組織を誘導する実験を行った.手術後,ケージ内で特に運動の制限を与えずに飼育した.しかし,フレームの脱落や欠損部周辺での骨折のため,どのモデルによっても新生骨誘導ができなかった.
さらにラット用創外固定器を開発し,それを用いた骨延長術を試みた.創外固定器を装着したラット大腿骨をマイクロサージカルソーにより切断し,ケージ内で抗生物質を適宜投与しながら飼育した.ケージ内での運動,食事に特に制限を与えず6日間経過した後,0.5mm/日の骨延長を4日間施した.さらに延長をせずに4日間飼育したのちに屠殺し,マイクロX線CTにより新生組織を観察した.その結果,断面像には骨折治癒過程初期に形成されるwoven boneに特徴的な編目構造が観察できたことから,新生骨組織形成が順調であることが示唆された.
本実験により,骨延長術の応用により骨リモデリング実験のための新生骨誘導が可能であることが示された.

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 山本創太ら: "皮質骨リモデリングin vivo実験モデルの基礎的検討"日本機械学会講演論文集. No.033-2. 116-117 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] J.Piekarski, E.Tanaka: "A model for simultaneous internal remodeling and shape remodeling of bone"Proceedings of 13th Conference of the European Society of Biomechanics. 742-743 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 田中英一他2名: "有限要素解析を用いたリモデリングによる骨密度分布変化シミュレーション"日本機械学会講演論文集. 023-2. 191-192 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] J.Piekarski, 田中英一: "Constitutive modeling of remodeling of anisotropic bone based on the hypothesis of optimal response of bone"日本機械学会講演論文集. 02-35. 397-398 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤文彦他2名: "骨の最適応答の仮説に基づく異方的骨再構築モデルの定式化"日本機械学会講演論文集. 033-1. 159-160 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi