• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

リプロン・スキャニング法による表面張力マッピングの研究

研究課題

研究課題/領域番号 14655087
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 熱工学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

長坂 雄次  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40129573)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2002年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
キーワード熱物性 / 計測技術 / 2次元マッピング / 表面張力 / 粘性率 / リモートセンシング
研究概要

これまで液体の表面張力は,毛細管法や静的法等によりバルクな平均値を長時間かけて測定するしかなかった。これに対して,本研究で提案するリプロン・スキャニングによる方法は,液面にレーザー光を照射しその散乱光を検知・解析するだけで,空間分解能:数十ミクロン,時間分解能:数ミリ秒,で表面張力分布を観測できる可能性を持っている。本方法は,従来の古典的な測定法とは根本的に異なり,申請者の独創的な発想に基づくものである。
本研究の目的は,すべての液体表面に存在するナノスケールの表面張力波(リプロン)の挙動をレーザー光スキャニング観測することによって,表面張力の2次元分布を計測する全く新たな手法を開発することであり,以下のような成果を得た。
(1)リプロン法による表面張力測定のための基本設備を改良し,これを液面スキャニングさせるために小型化する(畳1枚サイズ→A4サイズ)ために新たなマイクロ光学系を開発した。
(2)小型化した光学系全体をスキャニングさせるためのロボットモジュールを設計・製作し,光学系のスキャニングの位置決め精度等の問題をCCD変位センサによりチェックした。
(3)レーザー光をスキャンするために生じる,リプロンの波数選択誤差について理論的に検討し,必要に応じて新たな表面張力計算法や補正方法等を検討した。
(4)リプロン・スキャニングのシステム全体を構築し,有機溶媒や水などを基準サンプルとして,装置の健全性を検討した。
(5)表面張力が時間的に変動している系(有機溶媒が局所的に蒸発したり,温度分布,濃度分布のある系)について,本方法を適用しその可能性を明らかにした。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 柴 裕: "リプロンスキャン技術を利用した表面張力分布測定装置の開発(第3報)"日本機械学会熱工学講演会講演論文集. No.02-22. 103-104 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 山崎 純: "電界アルカリ性水の表面張力(表面光散乱法による電界過程の動的測定)"日本機械学会熱工学講演会講演論文集. No.02-22. 87-88 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 長坂 雄次: "マイクロ・ナノスケールの移動現象センシングの新展開"日本機械学会熱工学講演会講演論文集. No.02-22. 101-102 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 柴 裕: "リプロンスキャン技術を利用した表面張力分布測定装置の開発(第4報)"第40回日本電熱シンポジウム講演論文集. 40(発表予定). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi