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大規模集積システムのための可塑性を持つ人工神経細胞デバイスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 14655135
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 電子デバイス・機器工学
研究機関九州工業大学

研究代表者

神酒 勤  九州工業大学, 大学院・生命体工学研究科, 助教授 (20231607)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード神経細胞モデル / 可変パラメータ / 集積回路 / SPICE / ハードウエア / MOSデバイス / 人工細胞 / 神経モデル
研究概要

本研究では、生体の神経細胞の機能をできる限り忠実に再現した人工神経細胞デバイスの開発を目指した。そのために、神経生理学者の意見を参考にしながら、神経細胞の信号処理の特徴を具備したハードウエアの実現を試みた。実際に神経生理学研究者との討論を進めていく中で、神経細胞の出力は様々な発火パターンを示すことがわかり、中でもバースト発火が脳の高次情報処理に深く関わっていることが分かってきた。そこで、バースト発火を中心とした発火パターンの外部制御可能なデバイスの開発に注力した。本年度の成果は下記のとおりである。
(1)ホジキン・ハクスレー型の神経細胞モデルを模した電子回路において、発火パターンの外部からのパラメータ制御を試みた。電子回路シミュレータHspiceを用いて、設計した回路の動作を検証した。バースト発火周波数、バーストパルス数を外部より制御できることを明らかにした。(2)アナログ型ハードウエアの構造可変に関する検討を進めた。具体的には、入力と期待出力のデータペアを与えることにより、回路自身の自動設計を試みた。スイッチトキャパシタベースの書き換え可能LSIを用いて、GA(遺伝的アルゴリズム)による自動設計を試み、十分実用的な回路が実装できることを確認した。
(1)の結果は、現時点では工学的な見地から神経細胞モデルを一種のパターン発生器とみたものであるが、ベースは神経生理学的知見に基づくモデルなので可変したパラメータの生理学的根拠も見出せることも期待できる。現在、神経生理学研究者とともに生物学的な観点からの検討を引き続き行っている。本研究において、神経生理学に基づいたデバイス設計の足がかりを作ることができた。今後は、本研究で得られた成果を元に、神経生理学研究者とより密に連携を取りながら回路の改良を進め発展させていく。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 牧野真大, 神酒勤: "進化アルゴリズムによるFPAA回路の最適化"電子情報通信学会第1回リコンフィギャラブル研究会論文集. 205-210 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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