• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

セメンテーション促進によるさんご礁石灰質地盤の改良に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 14655174
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 地盤工学
研究機関琉球大学

研究代表者

新城 俊也  琉球大学, 農学部, 教授 (40045109)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードさんご礁石灰質堆積物 / セメンテーション / 固結砂 / ビーチロック / 一軸強度 / 工学的分類 / 炭酸カルシウム結晶 / 炭酸カルシウムペレット / 石炭灰 / 圧縮特性 / せん断特性 / 石灰質シルト / せん断強度 / 静止土圧係数
研究概要

さんご礁海域における地盤は,さんご礁に棲息する動物性および植物性の石灰質生物の遺骸の堆積物,あるいはこれらが過去の氷河性海水面変動にともなう溶解と再結晶の循環により固結したもので形成されている。本研究では,セメンテーションの発達を促すことによりさんご礁石灰質堆積物の地盤工学的性質を改良することを目的として,土粒子間に炭酸カルシウム結晶を人為的に生成させる手法について検討した。石灰質堆積物の工学的分類およびビーチロックによるセメンテーション状況の検討を行うとともにセメンテーションを促す一手法を用いて固結した砂について強度特性を調べ,それらを石膏およびセメントで固結した砂の挙動と比較した。主な成果を以下に示す。
(1)石灰質堆積物の工学的位置づけにはシルト,砂,礫の粒径による分類の他それらの堆積物の固結の程度が重要となる。また,石灰質シルトの細粒土では陸源の非石灰質土の含有量も分類の尺度となる。
(2)ビーチロックの構成物は周辺の砂とほぼ同じであり,顕微鏡観察によると粒子接触面に結晶化した膠結物質がみられる。また,ビーチロックは潮間帯にみられることからセメンテーションの発達には乾燥履歴が関係する。
(3)炭酸カルシウムの生成によるセメンテーション発達のプロセスとして,炭酸ナトリウムと塩化カルシウムの反応,炭酸水素ナトリウムと塩化カルシウムの反応,炭酸カルシウム溶解液を利用して,石灰質砂について試薬との質量混合比,試薬の濃度,反応時間,乾燥条件を種々変化させ,試行錯誤により固結度を調べた。その結果,ある質量比の炭酸ナトリウムと石灰質砂に適切な濃度の塩化カルシウム溶液に浸し乾燥させることによりセメンテーションの発達がみられた。
(4)固結した砂の一軸強度はゆる詰めで60kPa,密詰めで100kPa程度を示し,それらの値は石膏20%添加砂とほぼ同程度で,セメント5%添加砂より大きな値を示した。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2004 2003 2002 その他

すべて 雑誌論文 (4件) 文献書誌 (10件)

  • [雑誌論文] 石灰質シルトの鋼材との摩擦特性2004

    • 著者名/発表者名
      新城俊也
    • 雑誌名

      土と基礎(地盤工学会誌) 52・11

      ページ: 29-31

    • NAID

      110003960303

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 定圧および定体積試験における石灰質砂の鋼材との摩擦特性2004

    • 著者名/発表者名
      新城俊也
    • 雑誌名

      第49回地盤工学シンポジウム論文集

      ページ: 173-180

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 強熱減量試験による石灰質土の炭酸カルシウム含有量の測定2003

    • 著者名/発表者名
      新城俊也
    • 雑誌名

      土と基礎(地盤工学会誌) 51・4

      ページ: 32-34

    • NAID

      110003960236

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] さんご礁石灰質堆積物の力学特性2002

    • 著者名/発表者名
      新城俊也
    • 雑誌名

      第47回地盤工学シンポジウム論文集

      ページ: 144-148

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 新城俊也: "さんご礁石灰質堆積物の力学特性"第47回地盤工学シンポジウム論文集(査読付き). 144-148 (2002)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 新城俊也: "石灰質礫のせん断における粒子破砕に及ぼすひずみの影響"琉球大学農学部学術報告. 49号. 143-150 (2002)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 新城俊也: "強熱減量試験による石灰質土の炭酸カルシウム含有量の測定"土と基礎(地盤工学会誌). 51・4. 32-34 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 新城俊也: "一面せん断試験による砂のせん断強度の一決定法"琉球大学農学部学術報告. 50号. 117-124 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 永吉功治: "石灰質堆積物と鋼材との摩擦特性"平成15年度農業土木学会九州支部シンポジウム「九州・沖縄における水と土に関する諸問題」. 31-42 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 新城俊也: "さんご礁石灰質堆積物の力学特性"第47回地盤工学シンポジウム論文集(査読付). 141-148 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 新城俊也: "石灰質礫のせん断における粒子破砕に及ぼすひずみの影響"琉球大学農学部学術報告. 49号. 143-150 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 新城俊也: "強熱減量試験による石灰質土の炭酸カルシウム含有量の測定"土と基礎(地盤工学会誌). 第51巻4号. 32-34 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 新城俊也: "石灰質土のK_0値に及ぼすセメンテーションの影響"平成14年度農業土木学会講演会講演集. 244-245 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 新城俊也: "石灰質シルトの剪断特性に及ぼすセメンテーションの影響"平成14年度農業土木学会九州支部講演会講演集. 219-222 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi