研究課題/領域番号 |
14655213
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
坂本 功 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (90011212)
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研究分担者 |
大橋 好光 熊本県立大学, 環境共生学部, 助教授 (70160603)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | メーターモデュール / メートル / 基準寸法 / モジュール / 一間 / 尺貫法 / 木造軸組構法 / コストシミュレーション |
研究概要 |
木造軸組構法の戸建小住宅におけるメーターモデュールと尺モデュールによる生産性の検討を行い、次の結論を得た。 1.施工費:住宅A(910モデュール)、住宅B(Aをメーターモデュールで単純拡大)について、材料費(一部、材工一括)を比較した結果、今回の比較条件では、m^2単価ではA>Bで数%の開きとなった。モデュールが影響する主な材料は、木工事部分(軸組木材、合板、石膏ボード)、浴室ユニット、既成建具、既成部材(和室天井板、廻縁キット、外装サイディングなど)であり、部材ロスによりコストアップの一因となる。しかし、造作工事(材工一括で計上)の個所数はAとBで大差なく、労務費は同等である。すなわち、一般的に材料費より労務費の割合が大きいことから、m^2単価でみればコストダウンとなったと言える。 2.設計:メーターモデュールにすると平面規模が拡大しやすく、また小規模な住宅ほど平面計画の自由度が狭まる。その場合、便所や廊下幅員のみメートル幅とし、その他の部分では6帖を2.5m×3.5mとするなど、間崩れが一般的に行なわれている。すなわち、メーターモデュールの実際は、50cmや25cmモデュールであることが多い。 3.建材・部品:メーターモデュール専用の建材や部品が生産されているが、現時点では割高の場合があるため、適応しやすい関西間用が頻繁に利用されている。 以上の1.〜3.については、計画時の論題をおおむね遂行できた。ただし、1.で予定していた住宅C(Aと同規模類似間のメーターモデュール)との比較について、平面の設定次第で木拾いなどが変わり不安定な結果が生じたため、結論に至らなかった。そのため、再度検討しなおす予定である。また、メーターモデュールによる影響が生じる部位や案件は拾い出せたが、コストダウン成立の要件や対策について明示する段階に至らなかったため、これを継続して整理する予定である。
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