研究課題/領域番号 |
14655224
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築史・意匠
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
中谷 礼仁 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 講師 (30267413)
|
研究分担者 |
清水 重敦 独立行政法人奈良文化財研究所, 研究員 (40321624)
横山 俊祐 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50182712)
難波 和彦 東京大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20336762)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 都市連鎖 / 先行形態 / 都市デザイン / 近世都市 / 古代都市 / 中世都市 / ティポロジア / 都市復元 / 連鎖都市 / セヴェラルネス / タイポロジー / 都市史 / 保存 |
研究概要 |
昨年度は、初年度に大阪府下を対象とした事例分析によって、過去に築かれた都市形態の遺制を現在の都市形態から導き出す都市分析手法を開発した。本年度は、それら過去に築かれた都市的スケールでの平面形態が現在に及ぼす影響を評価し、それら過去の形態を現在の都市・建築づくりに活かす方法をデザイン手法として提示することを目指した。 それらの成果は雑誌『10+1』の特集記事「先行デザイン宣言」として結実することになった(十二月)。そこでは四つのスケールの異なるデザイン手法と四つの論文、一つの討議が掲載された。主要目的であったデザイン手法の提示では、1.区画整理と過去の都市的形態との矛盾を調停するもの(「区画復元整理」)、2.いわゆるミニ開発を周辺街区に調和させるための手法(「オバケミニ開発」)、3.廃線跡という再利用しにくい都市基盤跡地の再利用計画手法(「建築の浸透圧」)、4.不要となった埋め立て工業地帯そのもののリサイクルの提言(「Fujiko」)であった。 またその他に、岩波書店より刊行された岩波講座『都市の再生を考える』に、過去の形態が現在の都市に与えるメカニズムを概説した「先行形態論」を寄稿することができた。これはこの萌芽的研究が、一つの確固たる研究領域として確立しうることが示されたものと思われる。
|