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外来選択マーカーを用いない葉緑体遺伝子導入系の樹立

研究課題

研究課題/領域番号 14656005
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 育種学
研究機関静岡県立大学

研究代表者

小林 裕和  静岡県立大学, 大学院・生活健康科学研究科, 教授 (80170348)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードシロイヌナズナ / 葉緑体形質転換 / 葉緑体ゲノム遺伝子導入 / 選択マーカー / acetohydroxyacid synthase / AHAS / acxetolactate synthase / ALS / acetolactate synthase
研究概要

タバコ以外の植物に対して,未だ確立されていない葉緑体形質転換技術を開発・汎用化することは,葉緑体の光合成および代謝機能の向上,さらに新たな物質の生産・蓄積という応用面からも極めて重要である.
形質転換選択マーカーとして,市場容認度の高い組換え農作物作出の観点から,植物由来のものに注目した.新規葉緑体形質転換選択マーカーを見いだすために,葉緑体の光合成およびその他の代謝機能を阻害する20種類の薬剤について,モデル植物シロイヌナズナ(アブラナ科)を用い,その培養細胞の生育を一過的に阻害するものを選定した.その結果,分岐鎖アミノ酸の合成を司るアセトヒドロキシ酸合成酵素[acetohydroxyacid synthase, AHAS;別称,アセト乳酸合成酵素(acetolactate synthase, ALS)]を標的とする除草剤が条件を満たすことを発見した.AHASは,変異ごとに耐性になる除草剤が異なっていることが期待されたため,8種類の変異型AHAS遺伝子を作製し,大腸菌発現ベクターpGEXにクローニングした.発現させた変異型AHASごとに,酵素活性の除草剤耐性を検定した.つぎに,AHAS遺伝子が葉緑体形質転換選択マーカーとして機能するのかどうかを検証するために,スペクチノマイシンによる葉緑体形質転換が可能なタバコを用い,変異型AHAS遺伝子を葉緑体形質転換aadAコンストラクトに連結し,パーティクルガン法によりタバコ葉緑体に導入した.スペクチノマイシシ耐性およびPCRにより確認された葉緑体形質転換系統に対し,AHASをターゲットする除草剤複数種について,選抜に対する適性およびその使用濃度を検討した.
なお,本研究結果を基に,現在特許出願準備中であり,出願後,原著論文を発表するため,「11.研究発表」の「雑誌論文」に該当するものがない.

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kobayashi, H., Kato, H., Shimizu, M.: "Symbiotic aspects of participation of multiplied σ factors in functional chloroplasts. "Symbiosis and Eukaryotic Organells" (Sugiura, M., Obokata, J., eds.)"Thuringen University Library, Thuringen(印刷中). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 加藤秀起, 小林裕和: "σ因子の多様性からみた葉緑体の機能発現"植物細胞工学シリーズ. 17. 114-122 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Kobayashi, H., Kato, H.: "Symbiotic aspects of participation of multiplied s factors in functional chloroplasts. "Symbiosis and Eukaryotic Organells"(Sugiura, M., Obokata, J., eds.)"Logos Verlag Berlin, Berlin(印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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