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細胞壁SOD-germin様蛋白の環境ストレス耐性機能への関与

研究課題

研究課題/領域番号 14656007
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 作物学
研究機関神戸大学

研究代表者

安田 武司  神戸大学, 農学部, 教授 (20026553)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードgermin / SOD / Atriplex / 環境ストレス / 傷害 / ジャスモン酸
研究概要

塩生植物Atriplex lentiformisの細胞壁SODgermin-like protein (AIGLP : ABO24338)のカルスにおける局在性を免疫電顕法により調査したところ,このタンパク質は細胞壁の表面の粘液状の物体上に存在することが認められた。植物体での存在も調査したがバックグラウンドが高く,どこに局在するかについては判断できなかったTissue print immunoblot法を用いて植物体レベルの局在性を調査した結果,このタンパク質は少なくとも根の表面に存在することが示された。野外では,根の表面は微生物の攻撃にさらされており,また,伸長時に土壌粒子との摩擦が発生するが,そのため根表面の細胞壁の補強を行うため過酸化水素発生に関わるAIGLPを放出するのではないかと推察された。
このタンパク質が属するgerminファミリーのタンパク質には,強いプロテアーゼ耐性能を持つタンパク質が報告されているが,このAIGLPもペプシンやプロテイナーゼKに対して非常に強い耐性を持つことがわかった。土壌中の微生物が放出するプロテアーゼの存在下でも長期間安定的に酵素特性を維持できることができると考えられた。
どの様な条件下でAIGLPの発現が誘導されるか検討し,葉においてAIGLPのmRNA発現はmethyl jasraonate処理や傷害ストレスにより上昇し,ABA処理により抑制された。一般的にABAは傷害ストレスにおけるシグナル伝達物質であると考えられている。そのためAIGLPはABAにより発現の抑制が起こる珍しいタイプの傷害誘導遺伝子であることが示され,今後,AIGLPと環境ストレス耐性への発展的な研究が可能であることが認められた。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tomoki Tabuchi: "The expression of a germin-like protein with superoxide dismutase activity in the halophyte Atriplex lentiformis is differentially regulated by wounding and abscisic acid"Physiologia Plantarum. 118. 523-531 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Tomoki Tabuchi: "The expression of a germin-like protein with superoxide dismutase activity in the halophyte Atriplex lentiformis is differentially regulated by wounding and abscisic acid"Physiologia Plantarum. (印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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