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キノコの生活環制御物質の探索と作用機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14656044
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 生物生産化学・応用有機化学
研究機関静岡大学

研究代表者

河岸 洋和  静岡大学, 農学部, 教授 (70183283)

研究分担者 田中 修  甲南大学, 理工学部, 教授 (90167495)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードキノコ / 子実体 / 菌糸体 / 生活環 / マツタケ / ヒラタケ / ゴマ
研究概要

1.マツタケ菌糸成長促進物質
マツタケは菌糸の生長が他のキノコに比較して極めて遅い。ところが,培地中にナガイモを添加すると菌糸の生長が数十倍速くなった。このことはナガイモ中にマツタケ菌糸の生長を促進する物質の存在を意味する。本研究では,活性物質の単離,精製,構造決定,菌糸生長促進活性の機構解明を目指した。
ナガイモを破砕後,85%エタノールで抽出した。抽出した残渣はさらに熱湯で抽出した。活性を示した熱水抽出液を透析後,透析外液は凍結乾燥し,Toyopearl 40を用いたゲル濾過に供した。活性のあった画分をさらに様々なクロマトグラフィーに供し,アツセイを繰り返し,最終的に活性物質を単離精製した。その結果,ある種のアミノ酸が著しくマツタケ菌糸の成長を促進することを見いだした。現在,再現性を確認している。
2.子実体形成物質
ゴマやダイズの抽出液を培地に添加すると,市場に出回っているキノコであるヒラタケとタモギタケの子実体(キノコ)形成が著しく促進されたのである。このことはこれら植物抽出物中に子実体形成を誘導あるいは促進する物質が存在する可能性を示す。本研究では,活性物質の精製,構造決定,活性の発現機構(子実体形成を誘導する物質なのか,それとも子実体形成は誘導せず促進するものなのか)の解明を目指した。
ゴマ,ダイズを破砕後エタノールで抽出し,抽出液を減圧濃縮後,分液ロートにて酢酸エチル可溶部と水可溶部に分けた。活性のあった酢酸エチル可溶部はシリカゲルカラムクロマトグラフィーに供して分画した。活性のあった画分をさらに様々なクロマトグラフィーに供し,アッセイを繰り返し,最終的に活性物質を単離精製した。その結果,リグナンの1種の添加によって,子実体の数も重量も増加することが判明した。この活性が,子実体形成の引き金を引くのか,あるいは促進するのかを現在検討中である。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 河岸洋和(分担執筆): "キノコとカビの基礎科学とバイオ技術"アイピーシー. 564 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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