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地盤環境改善のための高精度自然電位測定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14656090
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 農業土木学・農村計画学
研究機関独立行政法人農業工学研究所

研究代表者

奥山 武彦  独立行政法人農業工学研究所, 造構部土木地質研究室, 室長 (20343767)

研究分担者 中里 裕臣  独立行政法人農業工学研究所, 造構部広域防災研究室, 主任研究官 (00373225)
黒田 清一郎  独立行政法人農業工学研究所, 造構部土木地質研究室, 主任研究官 (30343768)
研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード自然電位 / GPS / GIS / 接地インピーダンス / 電位測定
研究概要

地下水流動に伴う電荷移動に起因して発生する流動電位に着目して,地盤環境の大きな要素である浸透流の状況調査への応用について実証試験を行った。砂カラムを用いた定常浸透実験により,下流側が上流側より高電位になり,動水勾配にほぼ比例する流動電位が発生することを確認した。地下水の集中と斜面崩壊の関係,対策工による流動の変化を流動電位発生状況から検討するため,地すべり対策として広く実施されている地下水排除工の施工前後に自然電位探査を実施し,データをGIS化して比較を行った。試験地は火砕流堆積物台地にあり,2003年5月の地すべり発生後(12月)と2004年3月に地下水排除工が施工された後の5月に自然電位分布を解析した。施工前は後背地が崩壊部より低電位であることから,崩壊部へ向かう浸透流があったことが示唆された。施工後は集水ボーリング敷設範囲で電位が低下したことから,深度10mの集水ボーリングへ向かうように浸透状況が変化し,自然電位分布に反映したことが考えられた。このことは,扇状に配置された集水ボーリングのうち排水量の多い管の位置,試験地で測定している間隙水圧や地下水位の低下,また,地表の湛水の解消などの現地状況と整合的であった。地下水排除工の施工によって,集水ボーリングへ向かうように地下水の流れが変わり,斜面の安定性を高める効果が発現したと考えられる。浸透状況の簡便な調査法として自然電位測定が有効であることが明らかになった。土壌カラム内部の直流電位差を任意の一定値に保つように制御可能な試験装置を製作した。カラム中央にネコブセンチュウを放虫し,電位による密度の変化を調べる実験では,生息密度が変化する傾向が見られた。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 地すべり対策地下水排除工による自然電位の変化2005

    • 著者名/発表者名
      奥山 武彦, 中里 裕臣, 黒田 清一郎, 竹内 睦雄
    • 雑誌名

      農業工学研究所技報 203

      ページ: 231-237

    • NAID

      40007065061

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 地下水排除工による自然電位の変化2004

    • 著者名/発表者名
      奥山 武彦, 中里 裕臣, 黒田 清一郎, 竹内 睦雄
    • 雑誌名

      第46回土壌物理学会講演要旨集

      ページ: 20-21

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 奥山武彦: "自然電位探査の測定法について"第54回農業土木学会関東支部大会講演会講演要旨集. 59-61 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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