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哺乳動物のside population細胞核を用いた体細胞クローン作出の高率化

研究課題

研究課題/領域番号 14656101
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 応用動物科学
研究機関東京大学

研究代表者

内藤 邦彦  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (20188858)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
キーワードSP細胞 / マウス胚 / 核移植 / クローン / MPF / MAPK
研究概要

本研究は、哺乳動物の各臓器に存在することが知られてきている、極めて分化能の高い細胞であるside population細胞(SP)を単離し、その核を用いてクローン動物を作成することにより、成功率が格段に向上する可能性を検討しようとするものである。この発想は、これまでに報告されたクローン動物の成功率が極めて低いことから、それらの成功例が実は一般の体細胞ではなく、その中に混在したSPの核を偶然に使用したことによるのではないかという仮説によるものである。本研究ではマウスを実験動物に用い、まず骨髄細胞および筋細胞よりセルソーターを用いてSPを分離する系を確立することを試みた。
その結果、若干の細胞が分離できたと考えられたが、量的には極めて少ないものであった。次に成熟卵より減数分裂の第二分裂中期核板を除去し、このSPの核あるいはSP以外の体細胞核を移植して発生率を比較したが、核移植胚の体外培養による初期発生能が極めて低く、発生能の改善について検討するには至らなかった。初期胚では第二分裂中期核板の除去に伴い、発生に必要な因子が取り除かれている可能性も考えられたので、細胞分裂の制御に関連する因子としてM期促進因子(MPF)と増殖シグナル伝達系に関与するMAPキナーゼの量的な変化について、第二分裂中期核板を除去した卵と正常卵で比較した結果、MPFは殆ど変化しないこと、またMPFキナーゼは20%程度除去されるが発生自体には影響無いと考えられることが明らかとなった。したがって、発生率が極めて低かった原因については、技術的な面の未熟さによるところが大きいと考えられ、今後さらに練習を重ねていくことが必要であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Goto Seitaro: "Effects of spindle removal on MPF and MAP kinase activities in porcine matured oocytes"Molecular Reproduction and Development. 63. 388-393 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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