研究課題/領域番号 |
14656131
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物資源科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
KINGSHUK ROY (ROY Kingshuk) 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (10339294)
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研究分担者 |
林 幸博 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (90277400)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | ヒ素汚染 / 農作物 / バングラデシュ / 農地土壌 / 地下水 / ファイトレメデェーション |
研究概要 |
地下水のヒ素汚染化が深刻になっているバングラデシュでは、国民を健康被害から守るために、地下水に関するあらゆる各要因を徹底的に調査し、その対策をとらなければならない、という状態が続いている。 本研究では、バングラデシュにおける地下水のヒ素汚染化による農作物への影響を調査し、その対策を試みている。地下水ヒ素汚染濃度の高い地域を対象に、地下水・土壌ならびに作物の各成長過程での作物体の各部位からのサンプルを採取し、分析するとともに、その解析結果をベースに生物環境の立場からヒ素汚染の被害度分布を調査することが本研究の目的である。また、汚染地下水と土壌を用いたカラム試験によって汚染機作を明らかにし、また植物を用いた生物検定およびヒ素浄化のためのファイトレメデェーション手法による汚染対策技術をも視野においた実験を進めてきた。 ヒ素汚染度の「実態把握」および「対策」という2段階に分けて計画した本研究は最終年度(15年度)の作業(サンプリング及び解析)は終了し、現在、15年度に現地で収集したヒ素を吸収する能力を持つような作物(主にタロイモ、バナナ、豆)の各部位ならびに地下水(浅い、深い帯水層)、栽培土壌、のサンプルを分析中である。 これまでの結果では、農地土壌、地下水及びバナナの実には健康に害を及ぼす程度のヒ素が発見され、残りの分析結果(タロイモ、豆)をまとめて近日中に報告する予定である。
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