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プロスタグランジンE2は脳血管の化学的バリアか?

研究課題

研究課題/領域番号 14657015
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
研究機関京都大学

研究代表者

松村 潔  京都大学, 情報学研究科, 助教授 (10157349)

研究分担者 小林 茂夫  京都大学, 情報学研究科, 教授 (40124797)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード脳血管 / 内皮細胞 / プロスタグランジン / 好中球 / サイトカイン / 脳障害 / シクロオキシゲナーゼ-2 / 脳保護
研究概要

感染、炎症時の、脳内PGE2産生にはmicrosomal PGES(mPGES)が関与していることが示唆されている。またmPGES遺伝子欠損(mPGES KO)マウスにおいて、LPS投与後の脳内PGE2産生能が完全に消失することも明らかとなっている。したがって、mPGES KOマウスはPGE2が脳血管の化学的バリアであることを検証するための恰好のモデルとなりうる。本年度の研究実績は以下のとおりである。
1、マウスにおける脳内mPGES局在の解析
(1)免疫組織化学法により、mPGESはマウス脳において、脈絡叢、血管内皮細胞、髄膜に構成的に発現している。mPGES KOマウスにおいて、このような細胞に陽性所見は認められない。
(2)これらの領域のmPGESはLPS刺激によってほとんど変化しない。この点はラットの反応と大きく異なる。
(3)LPS刺激により、脳血管内皮細胞にCOX-2が誘導され、そこでmPGESと共存する。
以上の結果は、マウス脳血管内皮細胞においてもラットと同様にCOX-2/mPGESが存在し、PGE2を産生していることを示唆する。しかし、ラットと異なり、mPGESは構成的に発現し、PGE2産生の律速はCOX-2レベルによっていることが示唆された。
2、mPGES KOマウスにおける脳障害の解析
PGE2が脳血管の化学的バリアならば、mPGES KOマウスで感染性・炎症性刺激後に何らかの障害が予想される。これまでに、mPGES KOマウスに対して、腹腔内LPS投与、脳室内IL-1β投与、テレピン油皮下投与の3種の感染性・炎症性刺激を加えたが、死亡率および行動に異常は認められなかった。現在、組織化学的に脳組織の異常を検討している。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松村潔, 井上渉, 岡村里香, 川口陽, 小林茂夫: "脳室およびその周囲器官 第4章 脳と免疫系の対話"ブレーン出版. 160 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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