研究課題/領域番号 |
14657023
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 福井大学 (2004) 福井大学(医学部) (2002-2003) |
研究代表者 |
鈴木 史子 福井大学, 医学部, 助手 (80291376)
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研究分担者 |
田中 高志 福井大学, 医学部, 助手 (40313746)
村松 郁延 福井大学, 医学部, 教授 (10111965)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | アドレナリン受容体 / スナピン / 細胞内カルシウム / 神経伝達物質 / PC12細胞 / 細胞内情報伝達 / 相互作用 / Yeast Two Hybrid |
研究概要 |
これまでに、神経細胞内に存在するスナピンという分子が神経伝達物質の分泌に関与していることが示されていたが、その機能は未だ十分に解明されていなかった。本研究において、我々はこのスナピン分子がalpha-1アドレナリン受容体と相互作用し、受容体の活性化により惹起される反応を調節、修飾していることを突き止め、その現象を以下の点について明らかにした。 1.免疫沈降法及び2イーストハイブリッド法を用いて、スナピンがalpha-1アドレナリン受容体のC末部位と相互作用していることを明らかにした。 2.蛍光ラベルしたスナピンと受容体を用いて細胞内局在を調べた結果、単独では受容体は細胞膜上に、スナピン分子は細胞質に広く分布するのに対して、共発現の場合、両者が樹上突起付近に局在すること、また受容体のアゴニスト刺激により、この局在傾向が強まっていくことが観察された。 3.受容体とスナピンを共発現したPC12細胞における、受容体活性化により惹起される反応の相違について 1)ドーパミン分泌 スナピン共発現細胞でのドーパミン分泌は、受容体単独細胞の2倍に増大していることを明らかにした。 2)細胞内Ca濃度 受容体刺激直後に惹起されるCaストアからのCa放出においては、スナピンの有無で差はみられなかったが、それに引き続いて惹起される細胞外Caの細胞内流入については、スナピン共発現細胞では非常に高いレベルで維持されていることが観察された。 3)このCa流入はSK&F感受性であり、これを阻害すると刺激後30秒以降のドーパミン分泌は抑制された。しかし、受容体刺激直後のドーパミン分泌量の細胞間の相違は、細胞外CaとSK&Fに非感受性であった。 4.まとめ alpha-1アドレナリン受容体とスナピンの相互作用により、PC12細胞において受容体の活性化に伴う細胞外Ca流入とドーパミン分泌が増大されることが明らかとなった。
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