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骨芽細胞を素材としたペリサイト主導血管形成モデル

研究課題

研究課題/領域番号 14657049
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関札幌医科大学

研究代表者

池田 健  札幌医科大学, 医学部, 講師 (40202890)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードペリサイト / 血管周皮細胞 / 骨芽細胞 / 転移性多形性腺腫 / 血管新生
研究概要

1骨芽細胞とペリサイトとの類似性に注目し基礎的検討を行った.その結果,これらふたつの細胞は多くの細胞生物学的フェノタイプを共有することが示された.すなわち,ヒト胎児由来骨芽細胞株(SV-HFO)は,
(1)平滑筋細胞マーカーのα平滑筋アクチン(αSMA)とカルポニン,およびペリサイト特異的マーカーである糖脂質3G5を発現していた.
(2)SMAおよび3G5の発現量は脱メチル化剤(5-アザシチジン)処理よりによって増加した.
(3)αSMA陽性細胞は紡錘形形態を消失し,ペリサイトの特徴である多稜形形態を示した.
2毛細血管全載標本を用いた3G5陽性ペリサイトの三次元的解析を行った.その結果,3G5陽性細胞は,毛細血管の外側に位置し,かつ豊富な細胞突起を有する扁平な細胞であり,ペリサイトと考えられた.この3G5陽性ペリサイトは,毛細血管の直部には少なく屈曲部や分岐部に多く分布していた.SMAは比較的大きな血管の壁細胞(平滑筋細胞)には陽性であるが毛細血管の周皮細胞には陰性であった.一方,カルポニンは多くの周皮細胞で陽性であり特定の分布を示さなかった.これらの結果から以下のことが示唆された.
(1)3G5陽性周皮細胞が毛細血管の3次元構築を規定している可能性があること,
(2)周皮細胞一般のマーカーとしては3G5よりカルポニンが優れていること,
(3)In vivoにおける周皮細胞の形態学的検討のために,毛細血管全載標本が有用であること.
3転移性唾液腺多形性腺腫の細胞学的,分子生物学的検討
原発巣摘除から44年を経て発見された唾液腺多形性腺腫の骨転移巣から,腫瘍細胞の初代培養および分子生物学的検討を行った.
(1)腫瘍細胞は,CTNNB1/PLAG1キメラ遺伝子を発現しており染色体転座の存在が示唆された.
(2)初代培養細胞は,vimentinおよびcytokeratinを共発現していた.
(3)一方,平滑筋アクチンおよびS-100蛋白の発現は乏しく,筋上皮細胞としての性格は乏しかった.

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tatsuru Ikeda: "Metastasis from a mixed tumor of the salivary gland"The Lancet Oncology. 4. 702 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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