研究課題/領域番号 |
14657055
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
樋口 京一 信州大学, 医学研究科, 教授 (20173156)
|
研究分担者 |
森 政之 信州大学, 医学部, 助教授 (60273190)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | レトロトランスポゾン / ラット / L1 / 突然変異 / Chediak-Higashi症候群 / Lyst / ベージュラット |
研究概要 |
ラットのlysosomal trafficking regulator(Lyst)遺伝子内に存在するL1bレトロトランスポゾンに関して以下の知見を得た。 1.L1bを哺乳動物発現ベクターpCEP4中にクローニングし、培養HeLa細胞にトランスフェクトして、転移の生じたG418耐性コロニーを多数得た。L1bの転移挿入先の遺伝子の3'RACE法による同定を試みた。しかしながら、全クローンコロニーにおいてL1b内の同一部位を利用したpoly A化が生じており、遺伝子の同定には至らなかった。そこでL1bとG418耐性マーカー遺伝子との間にスプライスドナーを挿入した新たな発現コンストラクトを作製し、同様の検討を行なっている。 2.無細胞蛋白合成系によるL1bのORF1およびORF2産物の大量調製を試みた。ベクターとしてpET-21aを使用したが、蛋白質合成は認められなかった。そこで無細胞蛋白合成系により適したpIVEX2.3ベクターを使用したコンストラクトを作製し、同様の検討を行なっている。 3.serial analysis of gene expression(SAGE)法を用いて3ヶ月齢のBDF1系マウス精巣でのL1配列の発現パターンを調査した。また、老化して精巣での染色体DNAのメチル化などに乱れが生じた場合にともないL1の転写活性が変化する可能性を調査するために、29ヶ月齢のBDF1系マウス、および促進老化のモデルである14ヶ月齢のSAMP1系マウスを用いて、同様に調査を行なった。その結果、いずれの系統、月齢においてもL1配列の発現は極めて低いことが明らかとなった。L1bのマウス精巣における高発現を誘起するために、精巣特異的プロモーターであるヒストンH1t遺伝子のプロモーターの下流にL1bを連結した発現コンストラクトを作製中である。
|