研究課題/領域番号 |
14657077
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
|
研究機関 | (財)東京都医学研究機構 |
研究代表者 |
保井 孝太郎 (財)東京都神経科学総合研究所, 参事研究員 (90073080)
|
研究分担者 |
宮本 道子 (財)東京都神経科学総合研究所, 主事研究員 (40190821)
加藤 孝宣 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (20333370)
脇田 隆字 (財)東京都神経科学総合研究所, 副参事研究員 (40280789)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
キーワード | デングウイルス / デング出血熱 / デングショック症候群 / デングウイルス出血熱 / デングウイルス特異的T細胞 |
研究概要 |
デングウイルス感染症は世界的には極めて重要な感染症であり、毎年10、000、000人を超える患者発生があるにも関わらず、有効な小動物モデルがないためその研究が進んでいない状態である。我々は「デングウイルス感染マウスを用いたデング出血熱の病態解析」と題する、感染マウスモデルを構築した。この病態解析をとおして、デングウイルス感染症の重症化に関わる因子を明らかにする。 デングウイルス感染症には、4種類のお互いに中和を免れるウイルスが存在している。最初にある型のデングウイルスに感染した場合、次に異なる型のウイルスに感染すると重症化が極端に増加する事が知られている。そこで我々は独自に開発したSCIDマウスを用いたモデルに、特異的に産生されたT細胞クローンを移入してこの機構を解析した。 デングウイルス2型を感染させデングウイルス2型に特異的なT細胞クローンを移入されたマウスは、出血傾向を示した。しかし異なる型のウイルスを感染させた場合、細胞を移入した群も出血傾向は示さなかった。このような傾向は、デングウイルスショック症候群等にもみられた。すなわちショックの際しばしば観察されるBUN値は、およそ2倍と高値を示した。またPCの値は約半分に下がり、TNFαの値もおよそ10倍に達する等、種々のマーカ類に異常を示す結果が得られた。
|