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飲料水に含まれる発癌プロモーター物質による汚染の実態と予防に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14657103
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

清水 英佑  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80056879)

研究分担者 堤 智昭  国立医薬品食品衛生研究所, 食品部, 研究員 (70312022)
宮越 雄一  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (00343533)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードマイクロシスチン / ELISA法 / コメットアッセイ / CHL細胞 / 飲料水 / 小核試験 / 中国 / MC-LR / ELISA / 肝機能 / ミネラルウォーター
研究概要

中国ハルピン地区における飲料水中のマイクロシスチン(MC)汚染調査のため、我々は二年間に渡り、肝臓癌死亡率の高い地域の住民が飲用する河、湖沼の水、水道水、井戸水および肝臓癌低死亡率地区の住民が飲用する水道水、水源水、市販ミネラルウオーターをサンプリングし、競合型酵素免疫測定法(ELISA)により、MC含有量を定量した。結果より、ハルピン市内供給用水源はMCにより汚染され、富栄養状態になっていたことが明らかになった。一方、肝臓癌死亡率の高い地域の住民が、現地の低レベル衛生状況と不完全な浄水処理により、MCに慢性曝露される可能性の極めて高いことが考えられた。さらに、我々はチャイニーズハムスター肺線維芽細胞(CHL細胞)を用いた小核試験によりMCおよびMCの同種異型体物質MC-RRの遺伝毒性を調べた。
その結果、MC-LRについて、短時間処理法においては、代謝活性化を用いた+S9法について、6-18時間と6-42時間で小核の誘発頻度は見られなかった。しかし、6-66時間では0.625μg/ml、1.25μg/ml、2.5μg/ml、5μg/mlと10μg/mlの各濃度で、小核の誘発頻度は陽性となった。一方、連続処理の場合、24,48,72時間曝露群の中で24時間では小核の誘発頻度は見られなかったが、48,72時間では,5μg/mlと10μg/mlの濃度で小核の誘発頻度は陽性となった。また、毒性がMC-LRより二番目に強いことが知られているMC-RRについて、短時間曝露と連続曝露を行ったが、小核の誘発は見られなかった。今後、MC-LRの毒性について、コメットアッセイを用いたDNAレベルでさらに詳細に検討することにした。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 清水英佑, 他5名: "中国東北地区における水中マイクロシスチン汚染の研究"東京慈恵会医科大学雑誌. 118. 69-77 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 清水英佑: "中国東北地区における水中マイクロシスチン汚染の研究"慈恵医大誌. 118(印刷中). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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