研究課題/領域番号 |
14657165
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
伊藤 正明 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (00223181)
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研究分担者 |
山田 典一 三重大学, 医学部附属病院, 助手 (60303731)
沖中 務 (浜中 務) 三重大学, 医学部, 講師 (60293784)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | リゾホスファチジン酸(LPA) / 循環器病態 |
研究概要 |
循環器病を中心とした患者85名の血漿中におけるリゾホスファチジン酸(LPA)濃度を、前年度に開発したSebastienらの方法を改良したアッセイ法([^<14>C] oleoyl-CoAやLPA acyltransferaseを用いて、LPAを^<14>C-PAに変換させる方法)により測定した。対象患者の内訳は、陳旧性心筋梗塞26名、労作性狭心症27名、異型狭心症4名、心臓弁膜症6名、閉塞性動脈硬化症5名、バージャー病2名、拡張型心筋症4名、不整脈4名、肥大型心筋症1名、慢性腎不全1名、慢性閉塞性肺疾患1名と正常者4名の計85名で、平均年齢67±9歳、男性70名、女性15名である。測定された血漿中LPA濃度は、平均310±126nMで、75-551nMの範囲であった。これらのLPA濃度と患者背景、血液生化学データなどの以下の指標、(1)年齢(2)MDA(malondialdehyde-modifed)-LDL値(3)CRPおよび高感度CRP値(4)総コレステロール値(5)中性脂肪値(6)HDLコレステロール値(7)LDLコレステロール値(8)空腹時血糖値(9)グリコヘモグロビン(HbAlc)値(10)尿酸値(11)Body Mass Index(BMI)(11)高血圧の合併の有無(12)糖尿病合併の有無(13)喫煙の有無(14)虚血性心疾患の家族歴の有無、について統計解析したが、いずれの項目とも血漿LPA濃度とは相関関係を示さなかった。以上より、血漿LPA濃度と動脈硬化性疾患との明らかな相関関係はないと結論された。
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