研究課題/領域番号 |
14657171
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
草地 省蔵 岡山大学, 医学部, 教授 (30214943)
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研究分担者 |
二宮 善文 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70126241)
廣畑 聡 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90332791)
村上 充 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (90304344)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 細胞外マトリックス |
研究概要 |
ADAMTS-1(A Disintegrin And Metalloprotease with ThromboSpondin motifs-1)は約5年程前に発見された新しい細胞外マトリックス(ECM)分解酵素群の中の一構成メンバーである。急性心筋梗塞後の左室リモデリングには、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)をはじめとするECM分解酵素の重要性が最近認識されている。 予備実験としてADAMTS-1の心筋梗塞における発現動態をノーザンブロット法にて検討したところ、梗塞急性期に非常に強い発現がみられADAMTS-1は従来のMMPとは異なった役割を持つ可能性が示唆された。 1 ADAMTS-1に影響を与える薬剤の検討 ラット実験的心筋梗塞モデルにアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与し、ADAMTS1発現へ与える影響を検討した。コントロールとして、コラーゲンを用いて、比較検討したが、ADAMTS1の発現量には有意な変化は認められなかった。また、我々の梗塞モデルでは、梗塞後比較的早期の段階では、コラーゲンがむしろ上昇する傾向にあった。このことはこれまでの報告では見られない変化であり、我々の梗塞モデルにのみ見られる現象なのか、または解析方法に問題があるために見られた変化なのか解決することはできなかった。 2 ノックアウトマウスを用いた検討 ノックアウトマウスを作製し、維持管理している金沢大学がん研究所久野耕嗣博士と連絡を取ったが、残念ながら共同研究の実施にまでは至らなかった。RNA干渉法など他の方法を用いての解析が有効と考えられた。 これらの研究成果は、日本循環器学会学術集会などにおいて発表し、報告した。
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