研究課題/領域番号 |
14657202
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
大槻 マミ太郎 自治医科大学, 医学部, 助教授 (90185330)
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研究分担者 |
藤本 美津夫 自治医科大学, 医学部, 助手 (80326850)
村上 孝 自治医科大学, 医学部, 助手 (00326852)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | HLA-C / HLAタイピング / 尋常性乾癬 |
研究概要 |
ヒト染色体6p21.3はcoreneodesmosin (CDSN)を含む尋常性乾癬に対する感受性を決める染色体領域で、血清学的なHLAタイピングとの照合により、日本人乾癬患者に高率に認められるHLA-C領域近傍に焦点を当てて解析を行った。これまでの行った英国Trembath博士(Universlty of Leicester, UK)との共同研究の結果、CDSN allele 5との関連性が重要であることが判明した。今回、英国Barker博士(St.Thomas' Hospital, UK)との共同研究の結果、CDSNは複数の箇所に一塩基置換による多様性(SNP)が存在し、+1215と+1236はCDSN allele 5をさらに分析するために有効で、high-risk haplotypeを特定することができた(CDSN allele 5とSNP+1236T)(p=8.5 x 10^<-8>)また、CDSNタンパク質の構造を解析した結果、免疫グロブリン様構造が存在することが明らかとなった。上記の一塩基置換(SNP+1236T)は、CDSNタンパク質の免疫グロブリン様構造内に存在し、大型計算機によるタンパク質の立体構造解析の結果からループ構造内に存在したアミノ酸が外側に暴露される形に変換されるため、潜在的に高い抗原性を与える可能性が示唆された。さらに、日本人乾癬患者との関連性を追求したが、優位な相関関係を得ることはできなかった。したがって、これらの結果は、本邦におけるCDSN との関連性は得られなかったものの、白人におけるCDSNの一塩基置換による多様性が、CDSNタンパク質機能的な差異に寄与し、乾癬発症に関連する可能性が示唆された。
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