研究課題/領域番号 |
14657211
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 (2003) 東京大学 (2002) |
研究代表者 |
鈴木 紀夫 国際医療福祉大学, 保健学部, 教授 (10010050)
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研究分担者 |
森田 明典 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90334234)
松本 義久 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20302672)
榎本 敦 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20323602)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | シグナル伝達 / DNA array / 応答特異抗体 / JNK / p53 / XRCC4 / c-myc / p41 |
研究概要 |
放射線感受性予測のためヒトT細胞腫癌由来MOLT-4細胞の放射線照射後のシグナル伝達と遺伝子発現制御機構を解析した。細胞死を放射線感受性の指標に、jnkのドミナントネガティブタンパク発現細胞、もしくは、特異的阻害剤による遺伝子発現の変化を、リン酸化特異的抗体によるWestern解析とRT-PCR, DNA arrayを用いて、検討した。X線照射後、SAPK/JNKリン酸化に続いて、転写因子c-Mycのm RNA、タンパク量の線量依存的・時間依存的減少、c-Myc antisense oligonucleolides導入やc-Myc阻害剤処理によるアポトーシスが誘導過程について、DNA arrayによる遺伝子発現の網羅的解析のデータを裏付けるために、RT-PCRなどいくつかの実験で再検証を行う実験を行った。スポットする遺伝子配列や感度の制御について検討し、DNA arrayの信頼性を向上させることが、放射線応答遺伝子・感受性決定遺伝子DNA array開発や臨床におけるDNA arrayを用いた診断法の確立へつながると考える。 また放射線照射後に誘導または修飾されるタンパク質に対する新規抗体の開発を目的として、これまでp53のセリン15、37、46のリン酸化特異的抗体、DNA依存性プロテインキナーゼの基質の1つであるXRCC4タンパク質に対するリン酸化特異抗体や我々が発見したアポトーシスの過程で新規に誘導され、p42/SETβのカスパーゼ切断産物であるp41特異的抗体を作製し他の各種細胞で検証してきた。放射線誘発アポトーシスにおいてp54JNKがカスパーゼ3によって切断されて生ずるp52を新たな細胞死マーカータンパクとして加えることができた。
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