研究課題/領域番号 |
14657249
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 隆史 東京医科大学, 医学部, 助手 (80287143)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 血友病 / インヒビター / アデノ随伴ウイルス / 遺伝子治療 |
研究概要 |
血友病AあるいはBインヒビターの治療に用いられるリコンビナント活性型第VII因子製剤(rFVIIa)は半減期が短いことから、その一定レベルの持続的な発現がインヒビター患者の出血予防となる可能性があり、FVIIaとして細胞外へ分泌されるメカニズムを持たせた治療用ベクターのデザインに着手した。平成14年度に、遺伝子工学的操作にてヒトFVIIcDNAをAAVベースのプラスミドに組み込み、さらに、FVIIが細胞外分泌時にFVIIaとなるべく、FXがfurin/PACEによりRKRというアミノ酸配列を認識しこの部位に作用し成熟FXとなる。このことを受け、RKRをコードする9塩基をFVII重鎖-軽鎖間に挿入しベクタープラスミドを作成した。平成15年度には、本ベクタープラスミドのRKR配列をダイレクトシークエンスにて確認するとともに、発現実験に先立ち、2種類の市販の抗FVIIポリクローナル抗体を準備し、抗原量測定のためのELISAを構築した。FVIIcDNAおよびFVIIcDNAにRKR配列を組み込んだ各々2つのベクタープラスミドを大量培養純化した。HEK293細胞を6穴プレートに準備し、2μg/wellのプラスミドDNAをリポフェクション法によりトランスフェクションした。数回のトランスフェクションを試みたが、培養72時間後においても有意なFVIIタンパクの発現は得られなかった。このことは、9塩基挿入が細胞外分泌の抑制を引き起こしたことが推測された。ELISAやトランスフェクションの方法にも改良の余地があると思われ、本研究期間内において提示できる結果は得られなかったが、期間終了後も上記を考慮しつつ課題に取り組む予定である。
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