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トリ初期胚を用いたマウス胚幹細胞のインスリン分泌細胞へのin ovo分化誘導

研究課題

研究課題/領域番号 14657274
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 代謝学
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

吉川 正英  奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (50230701)

研究分担者 高橋 淑子  発生, 再生科学総合研究センター・創造的研究推進プログラム(パターン形成研究チーム), チームリーダー (10183857)
研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
キーワードES細胞 / インスリン / 膵β細胞 / トリ胚
研究概要

糖尿病は生活習慣病として先進諸国の大きな問題疾病となっている。その病因の根本は、インスリンの相対的あるいは絶対的な不足であり、理想となる究極の治療は膵臓インスリン産生細胞と全く同等のインスリンの調節性分泌のできる細胞移植によるインスリン分泌機能の完全代償と考えられる。その細胞源としてES細胞は、その分化全能性および無制限に供給可能な点において魅力的な候補である。本研究で、我々はES細胞(GFP標識)より胚様体(EB)を形成させ、発生初期(12体節期)のトリ胚の膵原基(前腸門背側)近傍の前腸上皮を擦過し、この部にEBを接着させた。手術は腹側より到達せねばならず加傷の大きさと前腸門上皮の擦過による隣接静脈洞出血のため、胚の多くは生存できなかったが、約10%の生存トリ胚の15-20%に、胆部に強い蛍光が観察された。しかし、そのほとんどは移植EB塊そのもの残存であった。ただし、興味深いことに、そのようなトリ胚では、わずかながら肝臓、膵臓、腸上皮にGFP蛍光を発する細胞の組み込みが観察された。極めて少ないとはいえ、トリの胚発生過程にマウスES細胞がとりこまれ臓器形成に至っていることは、機能的な細胞分化が達成できている可能性があり、異種細胞のin ovo分化誘導法の可能性を示唆するものと考える。また、この研究過程で経験した技術的問題は、より一層早期の杯盤期へのES細胞移入を着想させた。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Akira Shiroi, et al.: "Identification of Insulin-Producing Cells Derived from Embryonic Stem Cells by Zinc-Chelating Dithizone"Stem Cells. 20. 284-292 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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