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細胞内遊離糖鎖を利用した移植臓器凍結蘇生法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14657292
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

辻本 三郎  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (00144254)

研究分担者 長井 薫  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (20340953)
西崎 知之  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00221474)
太城 力良  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20107048)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード遊離糖鎖 / 哺乳類細胞 / 凍結 / 蘇生 / 臓器 / 保存 / 移植
研究概要

細胞内遊離糖鎖を利用したホ乳類細胞・臓器の冷凍保存法について検討し、次の結果を得た。
1、神経系細胞株PC-12細胞に対して細胞凍結(-20。C)・融解後の細胞生存率を遊離糖鎖代謝阻害剤である1ムデオキシマンノジリマイシン処理群と非処理群との間で比較検討した。その結果、1ムデオキシマンノジリマイシン処理群は細胞凍結・融解後の細胞生存率を有意に上げていた。
2、精製遊離糖鎖をPC-12細胞にトランスフェクションした群と非処理群の間で細胞凍結(-20。C)・融解後の細胞生存率を比較検討した。その結果、遊離糖鎖細胞内トランスフェクション群は細胞凍結・融解後の細胞生存率を有意に上げていた。
3、高マンノースオリゴサッカライドはPKC-eの凍結(-20。C)・融解後の酵素活性を有意に回復させていた。
4、PC-12細胞を1ムデオキシマンノジリマイシン+DMSO群とDMSO単独群に分けて長期凍結保存(-80。C)し、融解後の細胞生存率を比較検討した。その結果、2ヶ月以上の長期凍結保存に対して1ムデオキシマンノジリマイシン+DMSO群では細胞生存率を有意に上げていた。
5、1ムデオキシマンノジリマイシンを処理したラット心臓・肝臓・腎臓の各臓器において、24時間凍結保存(-20。C)後の細胞形態は非処理群と比較してより正常に近かった(細胞障害が少なかった)。
以上の結果は、遊離糖鎖が細胞・臓器の冷凍保存に有効であることを示唆している。現在、1ムデオキシマンノジリマイシンを処理したラット心臓・肝臓・腎臓を24時間凍結保存後に移植し、それらの臓器が正常に機能するかどうかを検討中である。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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