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胚性幹(ES)細胞から長く伸びる腸管をつくる

研究課題

研究課題/領域番号 14657311
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

高木 都  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00033358)

研究分担者 中島 祥介  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00142381)
三澤 裕美  奈良県立医科大学, 医学部, 教務職員 (50281275)
竹中 千香子  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (50336848)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワードembryonic stem cell / カハールの間質細胞 / 蠕動様運動 / Caオッシレーション / ペースメーカー電位 / L-型Caチャネル / T-型Caチャネル / リアノジン受容体 / embryonic Stem Cell / リアノジン変容体
研究概要

マウス胚性幹細胞から胚様体を作り、消化管様の細胞塊(ES-gut)を分化させ、その自動能とカハールの間質細胞(ICC)やgap junctionの分化度について調べた。ICCやgap junctionは免疫染色や電子顕微鏡で調べた。運動は、倒立顕微鏡下でビデオ記録をして頻数を解析した。その結果、3週間の付着培養をしたES-gutではICCのネットワークやgap junctionがよく分化し、そのようなES-gutでは蠕動様の運動を14-15回/分程度の頻数で起こすことがわかった。さらに世界で初めてこのICCのペースメーカー電位と思われる典型的なプラトー電位を記録することができた。このことは形態学的な検証のみならず生理機能の検証もできたことを意味する。ついでICCのペースメーカー電位の発生機序には細胞内Ca^<2+>ハンドリング機構が関与すると正常マウス消化管ではいわれているので、このES-gutのペースメーカー細胞内でCa^<2+>オッシレーションが起こっているかどうか?さらに起こっているとするとどのように伝播していくか?を明らかにするために、Ca^<2+>イメージングを行った。その結果、ドーム状のES-gut(直径は1mm以下)ではL-型Ca^<2+>チャネルブロッカー存在下でも、全体に伝播するCa^<2+>オッシレーションを記録することができた。しかも、このCa^<2+>オッシレーションの始発部位ではカハールの間質細胞群の分化が認められた。また、付着培養3週間のES-gutでPGP9.5やニューロフィラメントの免疫染色を行ってみたところ、免疫陽性細胞はほとんどみられず、壁内神経系の十分な分化は確認できなかった。逆に言えば、このES-gutの運動は蠕動様の運動ではあるが内容物の運搬を伴う真の蠕動運動でないのかもしれない。今後は真の蠕動運動を起こすES-gutの作成を試みたい。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tadao Ishikawa: "Characterization of in vitro gut-like organ formed from mouse embryonic stem cells."Am J Physiol (Cell Physiology). (in press). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Miyako Takaki: "J Smooth Muscle Res"The Japanese Society of Smooth Muscle Research. 24 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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