研究課題/領域番号 |
14657340
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
若林 俊彦 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教授 (50220835)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | DNAトポアイソメレース / 細胞周期 / 脳腫瘍 / オーダーメイド治療 / 悪性度分類 / グリオーマ / オーダーメイド医療 |
研究概要 |
DNAトポアイソメレースIIは、DNA複製に際し、二本鎖DNAの切断と再結合を触媒し、DNAのトポロジーを変換、維持する酵素であり、αとβの2種のアイソザイムが存在する。近年、我々はDNAトポアイソメレースIIαエピトープを認識する抗体を用いた神経系腫瘍に対するDNAトポアイソメレースIIα免疫組織染色法を共同研究(菊池韶彦博士;名古屋大学医学部病態制御研究施設医真菌研究部門教授)にて安定確立し、DNAトポアイソメレースIIαの脳腫瘍悪性度マーカーとしての臨床応用が期待されている。この測定法が確立し臨床応用がなされれば、脳腫瘍の鑑別診断や治療後の経過観察が簡便になる上、組織のDNA修復機構や悪性転化への生着機序の解明にも役立ち、さらに神経系細胞の腫瘍化機序解明の糸口にもなると考えられ、その貢献度は極めて大きいと考えられる。そこで我々は各種の神経系腫瘍におけるDNAトポアイソメレースIIαの発現動態を解明し、神経系細胞の腫瘍化や悪性化に関する詳細な検討をすると共に、更にDNAトポアイソメレースIIa阻害剤が既に臨床の場で使用されている事から、この薬剤を用いた神経系腫瘍への治療の応用も検討した。細胞におけるDNAトポアイソメレースIIα発現の有無を確認するために、免疫組織染色法及びFlowcytometryを用いて検討した。DNAトポアイソメレースIIα陽性細胞として知られるHela cell lineをpositive controlとして、抗DNAトポアイソメレースIIα抗体と反応させた後に、第二抗体としてペルオキシダーゼ標識の抗体を用い、その後基質にて発色させた後に検鏡して、陽性細胞を確認。一方、第二抗体としてFITC標識抗体を用いることで、Flowcytometryにて蛍光光度を横軸に、細胞数を縦軸として各細胞腫のパターンを比較検討した。また各種細胞を同一条件下にて培養し、その増殖率を経時的に生細胞数をトレパンブルー染色にて検鏡し、算定することで比較検討。さらに、DNAトポアイソメレースIIαの発現によって、細胞に対するDNAトポアイソメレースIIα阻害剤の抗腫瘍剤(Etoposid)の影響に変化を認めるかを検討した。
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