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心臓手術中の中枢神経モニタリング―視覚誘発電位の有用性―

研究課題

研究課題/領域番号 14657385
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関福井医科大学

研究代表者

森 芳映  福井医科大学, 医学部附属病院, 助手 (10334822)

研究分担者 福田 悟  福井医科大学, 医学部, 教授 (30116751)
斉藤 律子  福井医科大学, 医学部, 助手 (70334836)
石本 雅幸  福井医科大学, 医学部附属病院, 助手 (50313771)
研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2002年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード心臓手術 / 術後視覚障害 / VEP / off-pumpCABG / フェンタニール / プロポフォール
研究概要

心臓手術後視覚機能障害は約25%の症例に起こるといわれているがその原因は不明である。術中視覚誘発電位(VEP)の測定がその原因の探索に有効であると考えた。同意の得られた成人17例にて安静時のVEPを測定した結果、陰性波潜時は51.4±3.5msec(N)、陽性波潜時は74.1±12-9msec(P)であったので、N、Pを指標とした。次に同意の得られたoff-pump CABGを受ける9名の患者の術前・術中のフラッシュ視覚誘発電位を測定した。術当日、0.1mg/kgモルヒネ筋注ののち記録針電極を後頭結節から5cm頭頂(MO)に、基準針電極を両耳朶(A(+))に設置した。両眼にゴーグルを装着したのち閉眼安静とし、刺激頻度1Hzにて刺激し、波形を100回加算した。また、bispectral index(BIS)モニタを前頭部に装着しBIS値を連統記録した。麻酔はプロポフォール1mg/kg、フェンタニール10μg/kg、パンクロニウム0.1mg/kgにて導入し気管挿管した。以降、プロポフォール4-6mg/kg/hrで維持し、フエンタニールは適宜追加して総量30μg/kg投与した。VEPは導入時連続測定し、以降15分毎に測定した。潜時、振幅(N-P)、P/N比を測定した。導入後、N、P潜時は延長し、9症例中7例にてN-P振幅の減少がみられた。しかしP/N比は手術終了時ほぼ一定であった。全例術後視覚障害は認められなかった。VEPは大量フェンタニールにより影響されないことが報告されているので、VEPの潜時の延長、振幅低下はプロポフォールにより影響されることが推測された。off-pump CABG時のVEP測定時の指標として潜時、振幅よりもP/N比が有効と考えられる。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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