研究課題/領域番号 |
14657394
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
須加原 一博 琉球大学, 医学部, 教授 (20171126)
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研究分担者 |
古謝 宏樹 琉球大学, 医学部附属病院, 助手 (20347157)
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研究期間 (年度) |
2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 急性肺傷害 / 創傷治癒 / サイトカイン / 肺胞上皮細胞 / 培養細胞 / 骨髄幹細胞 / 分子生物学 |
研究概要 |
1.培養肺胞II型上皮細胞気管内投与による投与(培養)細胞の動態-これまでの研究成果から、(1)近交系ラット間の方が細胞生着率が良い(投与細胞の20〜30%)。(2)細胞外マトリックと培養細胞の相互作用が培養細胞機能保持に重要(Engelbreth-Holm-Swarm腫瘍細胞の細胞外マトリックスがよい)。(3)4-diamino-phenylindole(DAPI)やlipophilic dialkylcarbocyanines(Dil or DiD)を用いて、投与細胞と組織細胞の区別が可能であること、(4)細胞増殖因子であるKGFで、12時間培養細胞を刺激して気管内投与すると、両方の細胞に増殖反応がみられ、投与細胞の約30%が生着すること、(5)KGF投与後2〜3日目に最大増殖能(BrdU取り込み最大)を示し、イオン輸送能もそれとよく相関することなどが明らかになった。2.呼吸不全動物肺での培養細胞気管内投与-エンドトキシン、ブレオマイシンや塩酸による肺障害ラットについて、KGF刺激培養肺胞II型上皮細胞を気管内投与し、その投与細胞の動態と肺病変の変化を検索した。障害肺に肺水腫様変化が強いために、投与細胞が肺胞レベルまで到達しにくく、生着率が悪い。そのため、障害後2〜3日目に人工サーファクタントを投与してみた。少し生着率が高くなった。最適な投与方法や時期について検討し、5〜7日目に投与すると効果大。3.KGFおよび人工サーファクタントの併用効果-上記障害ラット肺について、KGFと人工サーファクタントを同時に投与し、肺水腫液の吸収度を検索すると、吸収促進が示唆された。この方法を応用し研究を進めている。4.骨髄幹細胞からのlung stem cellsの分離と病変修復への応用-ラットに5-FUを投与し、骨髄を刺激し、骨髄細胞を採取。培養し血球成分を除いた骨髄幹細胞をBrdUラベルし、静脈投与。肺胞への生着度を検索。ブレオマイシン肺傷害への生着度を比較検討し、傷害肺への生着が高いことがわかった。これらがKGFに反応するか検索中。反応する場合は、病変修復作用があるか検索を計画している。さらに、GFP(green-fluorescence protein)ラットを使用予定。5.FGF-10およびFGF-18による障害抑制-FGF-10およびFGF-18が新たな肺胞II型上皮細胞増殖因子として作用するため、KGFとの相乗効果などについて検索するとともに、細胞増殖による障害抑制効果についても検索を進めている。6.HGFベクターを用いた障害抑制-培養細胞、正常ラット肺および呼吸不全動物肺へのHGFベクターの気管内投与の効果について検索中で、培養細胞への移入率、呼吸不全動物肺での移入率など明らかにする予定である。
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