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咀嚼運動によるストレス緩和:fMRI解析

研究課題

研究課題/領域番号 14657513
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関朝日大学

研究代表者

久保 金弥  朝日大学, 歯学部, 講師 (00329492)

研究分担者 加藤 則廣  岐阜大学, 医学部, 助教授 (40224521)
小野塚 実  岐阜大学, 医学部, 助教授 (90084780)
藤原 周  朝日大学, 歯学部, 助教授 (50229069)
研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2002年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード咀嚼運動 / ストレス / 扁桃体 / fMRI / カテコールアミン / ACTH
研究概要

近年のわが国では社会構造の急激な変化に伴い人々ははかり知れないストレス環境下にある。ストレスは神経心理学的に不快情報として理解され、この不快の初期活動は大脳辺縁系の扁桃体が担っている。したがって、咀嚼運動でストレスから逃れるなら、ストレスによって増強した扁桃体の神経活動は咀嚼運動によって減衰することになる。そこで本研究では磁気共鳴機能画像(fMRI)を用いて、ストレス刺激による扁桃体活動に及ぼす咀嚼運動の影響を解析した。また、ストレスに関係するといわれているカテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン)およびACTHの血中濃度をストレス刺激時に定量し、これに対する咀嚼運動の影響を分析した。ストレッサーとして不快音(非常ベル音)を使用し、与えられたストレッサーだけに応答した扁桃体の活動をfMRIで計測し、定量的に解析した。さらに、ストレス刺激を与えた時の扁桃体活動を咀嚼運動した時としない時で同様に測定し、解析した。その結果、ストレス刺激により扁桃体の活動が増強され、咀嚼運動を行うと扁桃体の活動が減衰した。一方、ストレス刺激により、血中のノルアドレナリン、ドーパミンおよびACTH濃度は上昇し、咀嚼運動を行うとこれらのストレス関連物質の血中濃度が低下した。しかし、アドレナリンに関しては明確な相関関係が認められなかった。これらの結果から、ストレス刺激によって増強した扁桃体の神経活動は咀嚼運動によって減衰することが明らかとなり、咀嚼運動がストレス緩和法として有用であることが判明した。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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