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口腔癌における新規癌抑制遺伝子ING1,ING2の発現と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 14657530
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関愛媛大学

研究代表者

新谷 悟  愛媛大学, 医学部, 助教授 (80294429)

研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードING1 / ING2 / 口腔癌 / P53
研究概要

口腔癌細胞株における新規癌抑制遺伝子ING1,ING2の発現を検討するために、p33ING1,p33ING2の特異的なアミノ酸配列であるMLSPANGEQLHLVNYVE(ING1),QQLYSSAALLTGERSRLLTC(ING2)に対する抗体を作製した。
この抗体により、口腔癌細胞株、口腔癌組織におけるp33ING1,p33ING2の発現を、Western Blotting法により検討するとともに、正常口腔粘膜上皮ならびに口腔扁平上皮癌組織に対し、Western Blotting法ならびに免疫組織化学的検索により発現を検討した。
その結果、口腔扁平上皮癌細胞株10株においてING1,ING2は、その発現量に相違は認めるものの、検索したすべての検体において発現を認めた。また、ING1,ING2の発現量に相関はなく、これらの発現量と細胞増殖活性の関係も見いだせなかった。正常口腔粘膜上皮、前癌病変ならびに口腔癌組織においてもING1,ING2とも核にその発現を認め、これらの陽性細胞率や、発現量と腫瘍の増殖活性やリンパ節転移能などは相関しなかった。一方で、免疫沈降法により、p53との結合能を検討したところ、ING1,ING2ともに結合能が消失している細胞が見いだされた。以上より、ING1、ING2の欠失は口腔癌ではほとんど生じていないものの、いくらかの口腔癌においては、p53との結合異常による機能異常が生じ、癌化に関与している可能性が示唆された。なお、ING1、ING2の欠失した口腔扁平上皮癌細胞を見いだせなかったことから、pcDNA3-p33ING1,p33ING2の発現ベクターによる遺伝導入は行わなかった。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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