研究課題/領域番号 |
14657543
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
鈴木 聖一 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (90187732)
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研究分担者 |
馬場 祥行 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (70251535)
大山 紀美栄 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90014216)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 下顎頭 / IGF-I / アンチセンスオリゴヌクレオチド / 局所投与 / アポトーシス / 内軟骨性骨形成 |
研究概要 |
昨年度の研究結果である、ラット下顎頭へのIDF-Iの局所投与が、下顎頭の内軟骨性骨形成の過程を活性化させることについては、論文としてJ.Medical and Dental Sci.に掲載され、またJ.Orthodonticsに掲載が予定されている。本年度は、下顎頭の期間培養系を用いた実験をさらに進め、培地にIGF-IのアンチセンスODN,センスODNをそれぞれ添加して培養した下顎頭について、アンチセンスに蛍光をつけたアンチセンスの取り込み実験、および光学、電子顕微鏡による細胞の形態変化の観察とTUNEL法を用いた検索を行った。その結果、IGF-Iアンチセンスは下顎頭関節表面の線維層直下の未分化間葉細胞層の細胞に取り込まれることが示された。また形態学的観察より、これらの細胞層において鎌型の核濃縮を初めとするアポトーシスに特徴的な細胞の変性像が観察されるとともに、これらの細胞にTUNEL陽性反応が確認された。また経時的変化を定量的に解析した実験より、これらのTUNEL陽性細胞は培養開始から培養5日にかけて経時的に増加していくことが明らかとなった。以上の結果より、下顎頭におけるIGF-Iの合成抑制が、下顎頭軟骨細胞の基となる未分化間葉細胞においてアポトーシスを誘導する事が示された。この事実は、下顎頭の成長発育異常をはじめ、顎関節症など下顎頭の病態とも深く関わっているものと考えられた。以上の内容は平成15年第45回歯科基礎医学会にて発表した。
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