• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

脳死判定のための血清学的補助診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14657624
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 病態検査学
研究機関福井大学(医学部)

研究代表者

法木 左近  福井大学, 医学部, 助教授 (30228374)

研究分担者 安田 善一  福井大学, 医学部附属病院, 講師 (50252002)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード脳死 / 血清 / 判定 / S-100蛋白 / 植物状態 / 二次元電気泳動 / MALDI-TOF / 特異的蛋白質 / NSE / CK-BB / 人工呼吸器脳 / 二次元電動泳動
研究概要

我々は、物質的(生化学的)な検査が脳死判定の補助診断法となるか否かを検討してきた。14年度は、福井医科大学付属病院において脳死状態と判定された9例および、植物状態と診断された1例の血清中のNSE濃度、S-100蛋白濃度、および、CK-BB活性を測定した。対照として、脳神経外科患者21例からの血清を同様に測定した。結果は、脳死患者群では、NSEは334.1(ng/ml)、S-100蛋白は22.6(μg/l)、CK-BBは6.1(IU/l)で、対照群[15.0(ng/ml)、0.25(μg/l)、0.81(IU/l)]と比べ有意に高値であった。植物状態の患者血清では、経過中NSEが最大27.2(ng/ml)まで上昇したが、S-100蛋白とCK-BBは経過中、増加は見られなかった。15年度には、同一患者において、脳死前後の血清が得られた一症例について、二次元電気泳動を行い、前後での蛋白スポットの差を検討した。その結果、脳死後新たに出現するあるいは増強するスポットの他に、脳死後には消失ないしは減弱するスポットも見られた。これらの結果は、第50回日本臨床検査医学会総会(広島)で発表した。その後、新たに出現したスポット6つと消失したスポット2つについて、還元アルキル化、trypsin処理、脱塩精製後、CHCAをマトリックスとしたMALDI-TOFによる質量分析を行い、Mascot Searchによって蛋白同定を試みた。その結果、新たに出現したスポットは、溶血などによると思われるヘモグロビンやミオグロビンの他に、アンチトリプシンなどがヒットした。また、消失したスポットは、ハプトグロビンおよびプロアポプロテインと思われた。以上、血清中のS-100蛋白などを測定することは脳死判定の補助診断となることを明らかにした、また、脳死に特異的と思われる候補蛋白質を検出した。

報告書

(2件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 法木 左近: "脳死の血清学的補助診断法"Medical Technology. 28(3). 289-291 (2000)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 法木 左近: "脳死の血清学的補助診断法"Medical Technology. 28(3). 289-291 (2000)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi