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在宅療養高齢者の入院生活を回避するための戦略と外来看護アウトカム測定用具の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14657648
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関筑波大学

研究代表者

松田 ひとみ  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (80173847)

研究分担者 増田 元香  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (60284642)
橋爪 祐美  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (40303284)
紙屋 克子  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (90272202)
研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード外来看護アウトカムモデル / 入院生活を回避する戦略 / 外来通院の利点 / 高齢患者満足感 / 入院を勧める家族 / 在宅療養高齢者 / 入院生活の回避 / 戦略 / ルサンチマン / 愛着行動
研究概要

外来通院中のひとり暮らしの女性高齢者30名を対象に、前年度に抽出されたカテゴリーを中心とした面接を実施した。すなわち、カテゴリーとしての「入院を勧める家族」、「入院生活の回避」と「外来通院の利点」、およびサブカテゴリーの「家族の事情が優先される」、「入院生活の利点が強調される」、「家族としての責任を表す」、「一人暮らしに対する家族への評価を知る」、「療養施設の情報を探索する」、「入院の経験がある」、「不快さを振り返る」、「入院への家族の意向を退ける」、「入院しない意思を伝える」や「入院を最終的な選択肢にする」である。これらのカテゴリーとサブカテゴリーを活用し、さらに外来患者満足度と米国の地域看護活動モデルとして紹介されているオマハシステムを参考に外来看護アウトカムの指標を作成した。外来患者満足度は今中らにより信頼性・妥当性が検証された質問項目と厚生労働省によるアンケート例および田久によるアンケート項目等を参考にした。また、オマハシステムについては、問題別成果評定尺度としての「理解」、「態度」、「状態」についての段階を参考にした。作成した質問票は、第一段階として10人の予備調査により質問票の問題点を検討、修正した後に、第二段階として成果に焦点をあてた患者満足度に関する本調査を実施した。2004年8月の5日間、協力の得られた札幌市内の総合病院(病床数約240床)を対象に、上記の5日間で外来を受診した高齢患者のうち500人に対して実施した。条件として、65歳以上の初診を除く再来患者であり、家族などの代理人の記入も可能であることとした。質問票は即日回収され、有効回答数は408人で回収率は81.6%であった。統計処理はSPSS11.0を用いて、Likertのスケール法の順序尺度で行った。また、「満足度」、「継続受診意志」と「受療推薦度」についての重回帰分析を行った。その結果、高齢患者側の要件に関する11項目、病院機能の35評価項目、看護師に関する質問項目6項目および待ち時間に関する項目3項目の主因子法によって、12個の因子が抽出された。(累積寄与率63.5%)。各因子間のCronbachのα係数はすべて0.6以上の高値を示した。「患者満足度」と「継続受診意志」の双方に対しては、「看護師の心理的支援」が強く関与していることが明らかとなった。従来、外来では診療が中心のために、看護師は主体的な役割を発揮しにくいといわれていたが、今回の結果から外来看護の重要性や役割期待が示唆された。また、継続受診意志に対しては、「入院生活の回避」という高齢患者の目標が関連し、患者自身が主体的に医療従事者との人間関係や信頼関係を形成していると考えられた。看護師等が患者の「入院生活の回避」を支援する重要性が明らかとなった。以上より、本研究で用いた項目は、高齢者の主体的行動と満足感等、外来看護評価尺度として活用可能である。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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