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脳死臓器移植における植極的な患者・家族支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14657662
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関北里大学

研究代表者

平尾 百合子  北里大学, 看護学部, 講師 (50300421)

研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード脳死臓器移植 / レシピエント / 患者・家族支援 / 看護師役割
研究概要

本研究は、脳死臓器移植における患者・家族支援に関する看護の重要性に鑑み、移植医療におけるドナーとレシピエント、その家族が抱える精神的・社会的問題に対する看護師の役割を明らかにすることを目的としている。1997年10月「臓器の移植に関する法律」施行後から2005年2月までの間、日本国内では35件の脳死臓器提供による臓器移植が132件実施された。しかし、国内における脳死臓器提供数は、年間8件以内と停滞しており、待機患者数増加に伴い、その差は大きくなる一方である。
平成15年度、16年度は、UCLAメディカルセンターを中心に、米国ロサンジェルスにおける移植医療の現状を看護師にインタビュー調査した。年間20,000件近くの臓器移植が行われている米国においても、待機患者や外国からの移植希望患者の増加によって臓器不足が生じていた。また、患者や家族の精神症状の出現を予防するための明確なガイドラインは存在せず、精神症状が出現した際は専門家に依頼し、看護師が直接介入することが少ないことも明らかとなった。しかし、臓器移植患者の家族より「夫が入院中、家族も看護ケアに参加できるよう看護師達が配慮してくれたのは、とても嬉しかった。」という意見があり、看護師達は看護ケアを通して患者・家族に精神援助を実施していることが分かった。
日本の移植コーディネーターに行った調査の結果からは、脳死臓器移植数がまだ少ないため問題発生にまで至っておらず、むしろ臓器提供数の確保と待機患者に対する身体的・精神的援助が重要であり、今後、発生するであろう移植後の諸問題(特に感染予防や拒絶反応、ストレスなど)については、海外事例より検討し、事前に対応策を作成しておくことの必要性が認められた。現在は、米国の研究協力者が経験した事例に基づいた具体的マニュアルを作成し、出版できるよう活動しているところである。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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