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仮想現実感技術を用いたボールの到達地点予測に関する時空間認知スキルの解析

研究課題

研究課題/領域番号 14658014
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関国士舘大学

研究代表者

竹市 勝  国士舘大学, 政経学部, 助教授 (30265962)

研究分担者 小幡 勝彦  国士舘大学, 助教授 (30245675)
藤田 欣也 (藤田 欽也)  東京農工大学, 教授 (30209051)
研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード仮想環境 / 位置予測 / 自由落下 / バーチャルリアリティ / 時間認知
研究概要

平成15年度に実施した二次元画像による時空間認知スキル評価のための実験から,興味深い現象が観察された。すなわち,自由落下物体の位置予測課題において,判断した位置は,実際の位置よりも過少評価し(実際の位置より手前に判断する),自由落下運動においても実際の速度より遅い落下速度で物体運動をイメージ(このイメージした速度を予測速度とした)し,位置予測するという予測速度低下現象が観察された。
平成16年度は、この現象の原因を解明するために、原因仮説を設定し,その仮説検証を行った。第1実験では,(1)自由落下による加速運動の影響。(2)落下運動が遮蔽されるまでの時間が短い,または速度が速すぎる。の2点仮説を設定した。これらを検証するのために,物体運動速度を等速3m/s(遮蔽時における自由落下の速度は3m/sであったため),等速1m/s,自由落下の3条件に設定し実験を行った。この結果,自由落下と等速3m/sの条件では,ほぼ同様な位置を判断し,予測速度は実速度の1/6程度であった。また,等速1m/sの条件においても,予測速度は実速度の1/4程度で,実速度よりはるかに遅いものであった。したがって,これらの予測速度低下現象は,物体運動の加速や速度の影響によるものではないことが明らかとなった。
さらに,第2実験では,(1)自由落下運動がイメージできない。(2)板に隠れる瞬間が板への衝突印象を与える。の2点の仮設を設定した。物体が,遮蔽板(板の変色によって視覚刺激も提示する)の前面を落下する実験(落下の様子が十分に観察可能)において,板の変色時の位置を判断する課題や衝突印象を排除するため,遮蔽板を延長し,遮蔽板の途中でボールが消失するように設定した課題を行った。しかし,この2つの条件も原因とはならないことが判明した。一方,自由落下が見えているにもかかわらず,板が変色した時の実際の位置より上方(運動方向と反対側)に判断するという,位置認知エラー現象が観察された。この原因については,解明には至らなかった。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (5件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] 仮想環境を利用した自由落下物体の位置予測特性の解析2004

    • 著者名/発表者名
      竹市 勝, 他2名
    • 雑誌名

      日本バーチャルリアリティ学会論文誌 9巻・3号

      ページ: 299-308

    • NAID

      110008746946

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 落下物体の位置予測における予測速度低下現象に関する検討2004

    • 著者名/発表者名
      竹市 勝, 他2名
    • 雑誌名

      日本バーチャルリアリティ学会 第9回大会論文集

      ページ: 489-490

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 認知・予測スキルの測定・評価における仮想現実感技術の妥当性2004

    • 著者名/発表者名
      竹市 勝, 他2名
    • 雑誌名

      日本体育学会第55回大会号

      ページ: 449-449

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 自由落下物体の位置予測における予測速度の低下に関する検討2004

    • 著者名/発表者名
      竹市 勝, 他2名
    • 雑誌名

      第18回生体・生理工学シンポジウム論文集

      ページ: 83-84

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Human Anticipation Property of Free-falling Object Position in Virtual Environment2004

    • 著者名/発表者名
      Masaru Takeichi, Kinya Fujita, Hideyuki Tanaka
    • 雑誌名

      International Conference on Artificial Reality and Telexistence

      ページ: 526-529

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 竹市勝, 他2名: "仮想環境と現実環境における自由落下ボールの位置予測"日本バーチャルリアリティ学会第8回大会論文集. 139-142 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 竹市勝, 他2名: "自由落下物体の位置予測における認知速度低下現象"第18回生体・生理工学シンポジウム論文集. 373-374 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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